台湾の聴衆は突然集まる
温嵐 【台湾佳人図鑑】
- Magazine ID: 1053
- Posted: 2012.05.30
温嵐(ランディ)はものすごく人気がある、と聞いていたのが、開演30分前になっても人はまばら。しかしコーディネーターのゼンゴくんいわく「台湾の人たちは突然集まりますから」。……ほんまかいな。
しばし、待つ。開演10分前。まだ半分だ。
そして開演時間。聴衆はあふれんばかりに満杯だった。
たったの5分ほどで怒濤のように入場してきたのである。本当に台湾の人たちは時間の余裕を見る、ということをしないらしい。客層は20~30代のカップルもいれば、50代くらいの人も、子連れで来たおかあさんもいる。私の後ろではゲイのカップルがきゃあきゃあ言っていて、温嵐がMCで冗談を言うたびに笑っていた。振り向くと、一人は膝の上に乗っていた。
温嵐の歌は素晴らしかった。高過ぎず低過ぎず、厚みのあるいい声である。
まったく知らない曲、それもほとんどバラードを2時間聴いても、まったく飽きなかった。メロディもよくできている。
途中、ホィットニー・ヒューストンの『I Will Always Love You』を歌った。たっぷりした声量とセクシーさを嫌みなく表現する力。近々、日本上陸の噂もある。
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出演:温嵐(ウェン・ラン、通称ランディ)
1979年台湾生まれ。タイヤル族の出身。「狂野歌姫」(ワイルド・ディーバ)の異名をもつセクシーシンガー。最新アルバム『AYO』が話題。
公式動画 http://www.youtube.com/watch?v=awPGoIaY-N0 -
取材・文:森 綾
1964年8月21日大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て、92年に上京後、現在に至るまで1200人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には女性の生き方についてのノンフィクションが多い。『キティの涙』(集英社)の台湾版は『KITTY的眼涙』(布克文化)の書名で現在ベストセラー中。
http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810 -
コーディネーター:木山善豪
アジアエンタテイメントのコンサルティングを核とし、中国語圏のエンタメビジネス全般のサポートを手がける。台湾と日本の血統を合わせもつスタッフで構成された組織で、両国での幅広いネットワークとバランス感覚をもつ。
[OFFICE303] ENTERTAINMENT&MODEL http://www.office303.jp/
取材協力:
エバー航空 http://www.evaair.com/html/b2c/japanese/
「ハローキティジェットが羽田~台北にも登場!」
台北馥華商旅(FORWARD HOTEL) http://www.imvr.net/hotel/fwhotelsj/
ギア・ハウス、ギア・サポート(東京) http://www.gearhouse.co.jp/
撮影:萩庭桂太