RINAに案内され、私たちはやはり吉祥寺にあるイヌ・グッズのお店に行くことになった。

「WATER DOG GARDEN」。一見、ウエスタングッズショップのような、カントリー風の店構え。一歩中に入るとハーブのいい匂いが漂っている。

　オーナーの池田研さんは自らもイヌ好き。オーストラリアン・ケルピーという牧羊犬を飼っているという。

「去年亡くなったイヌはオーストラリアンキャトルドッグといって、こちらは牛を追う犬種。。その前にいたミックスの犬は猟犬でたまたまキャンプ場でイノシシを追いかけていたイヌがいて、その雑種がかかった子どもをもらったのがきっかけで。それが98年の話。そのイヌありきで、当時イヌのものってほとんどなかったから、自分で作ったりし始めたんです」

　池田さんは元々デザイナー。先代の2匹は天寿を全うして他界したが、生前は計3匹と一緒にローラーブレードで走ったり、フライングディスク大会に参加して優勝するほど犬たちとのコミュニケーションは上級者。そんな彼の作るイヌの首輪やリードは犬たちにも優しく、そして人間も欲しくなるほど可愛い革細工だ。

　よく見ると、KONAもBINGOもpooもBOBBYも、彼のお手製の首輪をしていた。

　こういうもの一つで、なんだか飼い主の愛情が見えるものだなと思う。保護犬も清潔で愛情たっぷりに飼ってあげたら、こんなに素敵になるんだと。

（取材・文：森　綾）