日本の男性と付き合ってみたい (1)
ファンルー 【台湾佳人図鑑】
- Magazine ID: 1067
- Posted: 2012.06.08
台北の夕暮れはまったりと美しい。
南国の、どこか湿った空気も涼やかになる。中山公園での撮影では、最も背の高いビル、台北101が見え、10年前と比べると、台湾はすっかり変わったなあと、私は一人で感慨深かった。
清潔になった街は、街の体臭みたいなものがなくなった。それはいいことだとか悪いことだとかではなくて、国が洗練されていってるという事なんだろう。ただ「どこへ行ってもアジアは同じ」と画一化されていくのは嫌だなあ。……あ、独り言ですが。
台湾で人気が出たアーティストたちが中国へ、香港へ、シンガポールへとあっという間に進出してゆく例にもれず、ファンルーも忙しい。でも彼女は彼女なりに、台湾での立ち位置も気にしていた。
「インターネットのブログから出てきた小娘がバカなことをしゃべっていると言われないように、大人として見られるように頑張りたいわ。今の目標は司会者としてもうまく立ち回れることです。私、ツッコミが苦手なんですよ」
ボケでも可愛いじゃないの? ボケも難しいよ、と問いかけると「うーん」と首をひねっている。
「人より早くモノが考えられるようにならないと」
真剣な顔つきだった。私は言った。「早く日本で仕事できるといいね。そのまっすぐさがきっと受け入れられると思うんだけど」。
「日本の人はみんな礼儀正しくて素敵ですね。男性にもそういうイメージがあります。台湾の男性は自己主張が激しい。自分のやりたい事優先で、譲らない人が多いかも」
私は首を振っていった。
「日本人男性も、人によります。付き合ってみたらどうかしら」
彼女は興味深げにうなずいた。
「……試してみるわ」。
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出演:ファンルー
本名、蔡黄汝(ツァイ・ホァンルー)。日本での通称名はファンルー。1987年11月15日生まれ。豆花妹(ドウファメイ)の別名で親しまれている。2010年テレビ初出演、台湾で同年その年にもっとも話題になった有名人に送られる権威ある賞を受賞。2011年にはアルバム「情豆花開」をリリースしMTVアワード出演、ソロ・ライブ開催、台湾版紅白にも初出場する。2012年はセカンドアルバムのリリース、映画、ドラマ出演と現在台湾版「十六茶」始め7本のCMに出演中。今後日本でのデビューの予定もあり、日本語を猛特訓中である。
デビューEP[幸運女神]がiTunesストアで好評発売中!
幸運女神PV http://www.youtube.com/watch?v=D_WHLlIEPx0
アメブロ豆花日記 http://ameblo.jp/dou-hua/
Youtube豆花チャンネル http://www.youtube.com/user/luckyboommini -
取材・文:森 綾
1964年8月21日大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て、92年に上京後、現在に至るまで1200人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には女性の生き方についてのノンフィクションが多い。『キティの涙』(集英社)の台湾版は『KITTY的眼涙』(布克文化)の書名で現在ベストセラー中。
http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810 -
ヘアメイク:小哥
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コーディネーター:木山善豪
アジアエンタテイメントのコンサルティングを核とし、中国語圏のエンタメビジネス全般のサポートを手がける。台湾と日本の血統を合わせもつスタッフで構成された組織で、両国での幅広いネットワークとバランス感覚をもつ。
[OFFICE303] ENTERTAINMENT&MODEL http://www.office303.jp/
取材協力:
エバー航空 http://www.evaair.com/html/b2c/japanese/
「ハローキティジェットが羽田~台北にも登場!」
台北馥華商旅(FORWARD HOTEL) http://www.imvr.net/hotel/fwhotelsj/
撮影:萩庭桂太