【前編】はこちら

「1枚目のシングルを出した後で、レッスンに通い始めました。歌うことが好きになって、もっと上手くなりたい気持ちになってきたんです。日本の安室奈美恵さんのようなこだわりのあるアーティストになりたい。普段は静かな感じだけれど、舞台では派手で華があり、ワイルド。そのギャップがいいと感じています。日本で女性のファンも男性のファンも獲得して活躍すること。それが今は一番の夢ですね」

 日本への夢はふくらむばかりだ。

「母親を連れて北海道へ行きたいんです。帝王蟹(注・写真を見るに、どうやらタラバガニのことらしい)を食べさせてあげたい。私が中国に出張していていなかったから、母の日にはプレゼントを買えなかったので」

 撮影の数日前が母の日であった。

 日本人が持ち込んだ行事なのだろうか。日本と同じ、5月の第2日曜。そのイベントはものすごい盛り上がりであった。そこそこ値の張るレストランも、この日ばかりは予約が取れない状態。日本と同じように、カーネーションが売られる光景も見た。

「母の日を逃した」と悔しがる本気の表情に、4人きょうだいの末っ子の甘えん坊な可愛さと、庶民的な家族の姿が垣間見えた。

  • 出演:ファンルー

    本名、蔡黄汝(ツァイ・ホァンルー)。日本での通称名はファンルー。1987年11月15日生まれ。豆花妹(ドウファメイ)の別名で親しまれている。2010年テレビ初出演、台湾で同年その年にもっとも話題になった有名人に送られる権威ある賞を受賞。2011年にはアルバム「情豆花開」をリリースしMTVアワード出演、ソロ・ライブ開催、台湾版紅白にも初出場する。2012年はセカンドアルバムのリリース、映画、ドラマ出演と現在台湾版「十六茶」始め7本のCMに出演中。今後日本でのデビューの予定もあり、日本語を猛特訓中である。

     

    デビューEP[幸運女神]がiTunesストアで好評発売中!
    幸運女神PV http://www.youtube.com/watch?v=D_WHLlIEPx0
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    Youtube豆花チャンネル http://www.youtube.com/user/luckyboommini

  • 取材・文:森 綾

    1964年8月21日大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て、92年に上京後、現在に至るまで1200人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には女性の生き方についてのノンフィクションが多い。『キティの涙』(集英社)の台湾版は『KITTY的眼涙』(布克文化)の書名で現在ベストセラー中。
    http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810

  • ヘアメイク:小哥

  • コーディネーター:木山善豪

    アジアエンタテイメントのコンサルティングを核とし、中国語圏のエンタメビジネス全般のサポートを手がける。台湾と日本の血統を合わせもつスタッフで構成された組織で、両国での幅広いネットワークとバランス感覚をもつ。
    [OFFICE303] ENTERTAINMENT&MODEL http://www.office303.jp/

取材協力:
エバー航空 http://www.evaair.com/html/b2c/japanese/
「ハローキティジェットが羽田~台北にも登場!」

台北馥華商旅(FORWARD HOTEL) http://www.imvr.net/hotel/fwhotelsj/

撮影:萩庭桂太