台北の町には、日本統治時代の美しい建物がいくつも残っている。

 日本人が来て、ある種の懐かしさを感じるのはそのせいもある。しかもその建物は、もはや日本の中では殆ど見つからない姿形だというところに、また、幻のようなノスタルジーがある。

 当時の日本人の邸宅をそのまま生かした茶芸館、紫藤盧もそんな場所だ。我々取材班はこの静かな場所にどやどやと7人ばかりで押し掛けた。迷惑な話である。

 当の店側は慣れたもので、我々をまとめて控え室のようなところに案内した。しかしこの部屋を萩庭桂太はけっこう気に入った。特に緑色の古い扇風機を。

「この扇風機は(写真に)入れたいなあ」

 ファンルーはころんと寝転んだ。かくして古きよき昭和初期の夏休みみたいな時間が流れた。

【後編】 甘みが残る、回甘(フェイカン)なお茶が好き

  • 出演:ファンルー

    本名、蔡黄汝(ツァイ・ホァンルー)。日本での通称名はファンルー。1987年11月15日生まれ。豆花妹(ドウファメイ)の別名で親しまれている。2010年テレビ初出演、台湾で同年その年にもっとも話題になった有名人に送られる権威ある賞を受賞。2011年にはアルバム「情豆花開」をリリースしMTVアワード出演、ソロ・ライブ開催、台湾版紅白にも初出場する。2012年はセカンドアルバムのリリース、映画、ドラマ出演と現在台湾版「十六茶」始め7本のCMに出演中。今後日本でのデビューの予定もあり、日本語を猛特訓中である。

     

    デビューEP[幸運女神]がiTunesストアで好評発売中!
    幸運女神PV http://www.youtube.com/watch?v=D_WHLlIEPx0
    アメブロ豆花日記 http://ameblo.jp/dou-hua/
    Youtube豆花チャンネル http://www.youtube.com/user/luckyboommini

  • 取材・文:森 綾

    1964年8月21日大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て、92年に上京後、現在に至るまで1200人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には女性の生き方についてのノンフィクションが多い。『キティの涙』(集英社)の台湾版は『KITTY的眼涙』(布克文化)の書名で現在ベストセラー中。
    http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810

  • ヘアメイク:小哥

  • コーディネーター:木山善豪

    アジアエンタテイメントのコンサルティングを核とし、中国語圏のエンタメビジネス全般のサポートを手がける。台湾と日本の血統を合わせもつスタッフで構成された組織で、両国での幅広いネットワークとバランス感覚をもつ。
    [OFFICE303] ENTERTAINMENT&MODEL http://www.office303.jp/

取材協力:
エバー航空 http://www.evaair.com/html/b2c/japanese/
「ハローキティジェットが羽田~台北にも登場!」

台北馥華商旅(FORWARD HOTEL) http://www.imvr.net/hotel/fwhotelsj/

撮影:萩庭桂太