【前編】はこちら

「私は週末しかバイトしていなかったので、週末にくれば会えるとわかっていたんだと思います。まだ30代の方でしたね」

 あらー。もったいない。また「徹子の部屋」状態になってきた私である。その方は独身でいらっしゃったの?

「たぶん。でもとても忙しそうでした。当時の私は視野が狭く、交友関係を広げるような努力もしなかった。そうやって熱烈に応援してくれる人に対しても戸惑うばかりでした。それに、私ってかなり個性的な性格なんで、一般的に社会的地位があるとかお金持ちそうだとか、あまり興味がなかったんですよね」

 なるほど、ちょっと不思議ちゃんな、きょとんとした可愛さは、万国共通のアイドルならではのキャラクターなのかもしれない。

 台湾では屋外で有名人が撮影していてもあまりギャラリーができたりしないものらしい。しかし彼女がファンルーだとわかると、タクシーの運転手さんたちはしばらく車を動かさなかった。

 世代を超え「可愛過ぎる」と感じる何かが、彼女にはあるのだ。

 それにしても、そのシンガポールの30代大企業社長は独身だったのだろうかと、そればかり考えてしまう私であった。

  • 出演:ファンルー

    本名、蔡黄汝(ツァイ・ホァンルー)。日本での通称名はファンルー。1987年11月15日生まれ。豆花妹(ドウファメイ)の別名で親しまれている。2010年テレビ初出演、台湾で同年その年にもっとも話題になった有名人に送られる権威ある賞を受賞。2011年にはアルバム「情豆花開」をリリースしMTVアワード出演、ソロ・ライブ開催、台湾版紅白にも初出場する。2012年はセカンドアルバムのリリース、映画、ドラマ出演と現在台湾版「十六茶」始め7本のCMに出演中。今後日本でのデビューの予定もあり、日本語を猛特訓中である。

     

    デビューEP[幸運女神]がiTunesストアで好評発売中!
    幸運女神PV http://www.youtube.com/watch?v=D_WHLlIEPx0
    アメブロ豆花日記 http://ameblo.jp/dou-hua/
    Youtube豆花チャンネル http://www.youtube.com/user/luckyboommini

  • 取材・文:森 綾

    1964年8月21日大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て、92年に上京後、現在に至るまで1200人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には女性の生き方についてのノンフィクションが多い。『キティの涙』(集英社)の台湾版は『KITTY的眼涙』(布克文化)の書名で現在ベストセラー中。
    http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810

  • ヘアメイク:小哥

  • コーディネーター:木山善豪

    アジアエンタテイメントのコンサルティングを核とし、中国語圏のエンタメビジネス全般のサポートを手がける。台湾と日本の血統を合わせもつスタッフで構成された組織で、両国での幅広いネットワークとバランス感覚をもつ。
    [OFFICE303] ENTERTAINMENT&MODEL http://www.office303.jp/

取材協力:
エバー航空 http://www.evaair.com/html/b2c/japanese/
「ハローキティジェットが羽田~台北にも登場!」

台北馥華商旅(FORWARD HOTEL) http://www.imvr.net/hotel/fwhotelsj/

撮影:萩庭桂太