4 ウエンツ瑛士
カキンツハルカ
- Magazine ID: 4173
- Posted: 2025.09.18

4才でモデルデビューして、以来30余年、TV、ラジオ、俳優などなど、幅広く活躍してきたウエンツ瑛士。2018年末から2020年まで一時期休業し、ロンドンに留学していた。帰国後は俳優業をメインに、バラエティなど多方面で活動を続けている。歌って踊って芝居もうまい。それは長い年月をかけて磨いてきた、才能と努力の成果だ。
ウエンツ ロンドンに留学してすぐ、2019年の2月に柿澤と木南が出演する『海辺のカフカ』パリ公演というのがあって、僕、それに行ってふたりに会っているんです。
木南 見に来てくれたんだよね!
柿澤 わざわざロンドンから応援に。そのとき、ウエンツがロンドンでずっと英語の勉強しながらどういうプログラムで演劇を勉強しているとか、どんなヴォイストレーニングに通っているとか教えてくれて、それがすごく僕にとって、刺激になった。
木南 今思うと不思議。その頃から縁がつながっていたのかなって。
ウエンツ それから1年後、コロナのタイミングで、日本に戻って来ました。でも僕がロンドンに行くと決めたとき、突然自分で決めたものだから、仕事関係で迷惑をかけてしまった人もいて。日本に戻っても仕事があるかどうか、自信はなかったんです。でもおかげさまで今もなんとか、はい。
留学の成果は、実感している?
ウエンツ 行ったから成長したのかどうか、正直、わかんないです。同じように日本でも時は流れていたわけだし。国内で毎日鍛錬を積み重ねている方もたくさんいらっしゃるので、比較するわけにもいかないし(笑)。ただ僕自身にとっては、あのタイミングで行って正解だったと思います。
この先、何を目指しているのだろう?
ウエンツ 人の役に立てればうれしいです。
木南 え? どういうこと?
ウエンツ 基本ずっと、それでやってきてるんです。みんなが〝これ、ウエンツにやってほしい〟と言ってくれるものを受け止めて、その都度その都度、けっこう必死になって頑張ってやってきた。その積み重ねが今、なんです。自分からここに向かおうと決めてやってきたわけでもなくて。だから役者をやり、バラエティもやり、いろいろやりながら、この先もやっていくのかな。それぞれの現場でプロフェッショナルな方と出会ってきて、それがすごい財産になっていますし。今までの人生が全部混じって、今の僕になっていると思うし。その僕を見て、また誰かが声をかけてくれるわけで。何かを手放す必要はないし、何かに絞る必要もないかなって、思ってます。