1 カキンツハルカ誕生秘話
カキンツハルカ
- Magazine ID: 4170
- Posted: 2025.09.15

『カキンツハルカ』が再始動する。
柿澤勇人の〈カキ〉+ウエンツ瑛士の〈ンツ〉+木南晴夏の〈ハルカ〉=カキンツハルカ。ふだんは演劇をメインに幅広く活躍している3人が〝好きな仲間と好きな歌を歌いたい!〟と結成したのが、このユニット。まずは2024年11月6日(水)ビルボードライブ横浜で『カキンツハルカBillboard Live2024』というタイトルのもと、1日限り2ステージのみの公演を行った。
たった1日、2回だけの公演は大好評のうちに終わったけれど、観客数は限られていたし、そもそもそんな公演があるのを知らなかった人も多くて、ファンの間ではその幻のステージを見たかった、聴きたかったという声が沸騰。
そこで約1年後の来年1月、4都市5公演に規模を広げてツアーを組むから、前回見逃した人も見に来てね! ということらしい。
そもそもこのユニット誕生のきっかけは、2022年に上演されたミュージカル『ブラッドブラザーズ』。日本で何度も上演されてきた人気の舞台で、この年はこの3人がメインを務めた。
柿澤 もちろん前から顔は知っていたし、ウエンツと木南ちゃんはその前から仲良かったんだよね。
木南 そう。10代の頃からウエンツとは友だちで、でも一緒に舞台に立ったのはこのときが初めてだったと思う。
柿澤 その舞台で3人仲良くなって、終わってからいろいろ話したときに、なにかこの3人でやりたいね、この3人でライブがしたいね、という話になって。ユニット名はウエサワハルカとかキナンツハヤトとか候補があって、結局カキンツハルカが一番しっくりきました。会場をおさえるとき、ふざけてるのかって言われましたけど(笑)。
木南 ま、半分ふざけてるとも言える。
ウエンツ ふざけてはいるけど、スタンスは真剣。
柿澤 とにかく3人で歌ってみよう、と。僕はあまり堅苦しいものは歌いたくなくて。タキシード着て歌うとか、こそばゆくなっちゃうんです。そういうのが苦手なんだと思います。それに僕としては、ウエンツにはこの曲を歌って欲しい、木南ちゃんだったらこの曲歌ってほしいというのがあって。
木南 私はふたりが提案してくれた曲には挑戦してみようと思って、素直に従った感じ。私が提案した曲はことごとく却下されたし(笑)。
ウエンツ 僕はなんか、自分が歌いたいっていうのも勿論ありますが、どちらかというと、ふたりの声を側で聞きたい、3人でステージに立ったら面白いだろうなと。そういう気持ちが先行していましたね。
そんなふうに始まった昨年のステージでは、ウエンツが劇団四季の『美女と野獣』から『愛せぬならば』を歌いあげ、柿澤と木南が『ウィキッド』から『As Long As You’re Mine』を。柿澤とウエンツがKinki Kidsの『硝子の少年』、柿澤と木南が中山美穂&WANDSの『世界中の誰よりきっと』を歌うなど絶妙な選曲で、これでもかというくらいの盛り上がりを見せた。来年の2回目公演は、さらに進化したものになる予定。
ウエンツ 前回は〝何が起こるんだろう?〟って僕ら自身もワクワクしてたし、とにかく楽しかった。お客さんも、何をやるのか、想像もつかなかったと思うし。そして今回、ツアーという形で、キャパも大きくなりました。僕たちもプロとして、どうすればお客さんたちに楽しんでもらえるのか、いろいろ考えています。
なんか、この3人を見ていると、うれしくなる。カメラの前に立つときも、自分が目立つより3人全体のバランスを考えて動くから、インフォメーションがスムーズ。ほんわかしてて、互いにリスペクトしていて、しかもショービズで鍛え上げたパフォーマンス力がハンパない。来年1月、いったいどんなステージを見せてくれるのだろう?
というわけで、今週のYEOはこの『カキンツハルカ』を金曜日まで連日更新しながら徹底的に深掘りする。3人それぞれ、いい男ふたりといい女のクローズアップを、お楽しみに!
-
出演 :
柿澤勇人(かきざわ はやと)
1987年10月12日生まれ。神奈川県出身。2007年劇団四季の研究所に入所。退団後は舞台、ミュージカル、ドラマや映画と多岐にわたって活躍。第31回読売演劇大賞優秀男優賞、第49回菊田一夫演劇賞を受賞。主な出演作にNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、舞台『オデッサ』『ハムレット』などがある。10月7日から始まるフジテレビ系火曜ドラマ『新東京水上警察』に出演。また『Sky presents柿澤勇人のカキノキ坂ラジオ』がABCラジオ、TBSラジオにて毎週好評オンエア中。
ウエンツ瑛士(ウエンツ えいじ)
1985年10月8日生まれ。東京都出身。4才からモデルとして活動を開始。2005年から小池徹平とのデュオ『WaT』賭して活動。(2016年に解散)。2018年に演劇・語学留学のため渡英。復帰後、TV、ラジオなどでMCとして活躍する傍ら舞台・映画・ドラマ・コンサート・LIVEなど活躍の場を広げる。
木南晴夏(きなみ はるか)
1985年8月9日生まれ。大阪府出身。2001年『第1回ホリプロNEW STAR AUDITION~21世紀のリカちゃんはあなた!!~』でグランプリを獲得し、アイドルユニットの一員として活動の後、2004年女優デビュー。『勇者ヨシヒコシリーズ』『家族八景Nanase,Telepathy’GirlsBallad』『ブラッシュアップライフ』『おいハンサム!!』シリーズ『セクシー田中さん』『9ボーダー』映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』『悪い夏』『愚か者の身分』など。
【公演情報】
カキンツハルカ LIVE 2026 公演スケジュール2026年1月10日(土)大阪
会場:枚方市総合文化芸術センター 関西医大大ホール2026年1月15日(木)・16日(金)神奈川
会場:KT Zepp Yokohama2026年1月31日(土)愛知
会場:小牧市市民文化会館2026年2月1日(日)三重
会場:川越町あいあいホールhttps://fc.horipro.jp/hayatokakizawa/topics/19338/
取材/文:岡本麻佑
フリーライター歴30余年。女性誌、一般誌、新聞などで活動。俳優・タレント・アイドル・ミュージシャン・アーティスト・文化人から政治家まで幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。単行本、新書なども執筆。
撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://keitahaginiwa.com/