きっかけは大学1年のとき。
「あと4年で就職だな、と思ったときに、本当に自分がやりたいことをやりたい、と思ったんです。中学くらいの頃から、本当はモデルとか芸能界に興味があったんですけど、それまでの自分は性格的にすごい真面目で、だからそんなこと言ったら先生にどう思われるだろう? とか考えちゃって、あまり機会がなくて。それで大学に入ってから、思い切ってオーディションとか受け始めて」
 するとすぐに、手応えがあった。大学1年のときに受けた『TGC』のオーディションに3次選考まで残ったのだ。
「結局落ちちゃったんですけど、そのときにTGCのモデル養成所が今年から始まるから、そこに1期生で入りませんか? って声をかけていただいて、そこから2年間、通うようになりました」
 大学2年から3年にかけては月に2~3回、レッスンのため地元から東京に通うことに。
「授業をサボるわけにもいかないので、時間に余裕がないときは新幹線を使いましたけど、3年になって授業のコマ数が減ってきてからはもっぱら高速バスを利用しました。バスのほうが時間は3倍かかるけど、逆に料金は3分の1、しかもポイントが貯まったりするので(笑)。乗り物に乗るの嫌いじゃないし。昨日も夜に出て、今日の朝着く、みたいな」
 名古屋を深夜23時とか24時に発車して、東京着は早朝6時とか7時。そんなに早く着いても街は起きていないので、
「新宿バスタのトイレでメイクして、あとはカフェに入ったりとか」
 眠かったり疲れたり、するでしょうに。
「でもなんか、ずっと楽しんでやっていたので、そんな苦じゃなくて。ちなみに移動費は、ふつうに飲食店でバイトして、自分のお金で通いました」