サクセスストーリーには必ずと言っていいほど、そのための努力が隠されている。〝ひたむきに一生懸命〟だったり〝テキトー＆いい加減〟だったり〝好きだから続けているだけ〟だったり、努力にもいろいろなパターンがあるけれど、目標に正面から向き合い続ける、というスタンスは、きっと同じ。あの野球選手も、話題のサッカー選手も意外な英語の達人も、努力というアプローチを始めたからこそ、今がある。
　今週のＹＥＯのヒロイン、杉原朱音も、努力の人。その結果今があり、さらにこの先を見つめている。
　出身は愛知県。もともとはどこにでもいる、フツウの女の子だったという。
「小学校のときはすごい泣き虫で、たとえば夏休みが終わりかけると、また学校に行く生活が始めるのが不安で心細くて、泣いちゃうみたいな（笑）」
　変わったのは、中学で弓道を始めてから。
「最初は、父方の叔母が弓道をやっていることから、興味本位で学校の弓道クラブに入りました。いざ始めて見ると面白くて、だんだん弓道の沼にはまっていったんです。部活だけでは物足りなくなって、街中の弓道場にも通うようになりました。部活を夕方６時までやって、家に戻って夕飯を食べてからまたすぐ道場に行く、みたいな生活をしていて、練習やったらやるだけうまくなるので。高校も弓道部のある学校に進みました」
　マインドも、鍛えられた。
「弓道はベテランになれば絶対に中るようになるわけでもなくて。そのときの体調や精神状態によって、新人の子に負けてしまうこともあるんです。他のスポーツと違い、相手がいるわけじゃない。自分自身を相手にする闘いですから、勝つためには自分自身に克つ必要があります。だから精神力も強くなったのかな」
　中学で始め、大学４年まで続けて、９年間。杉原は弓道参段の有段者となった。
　さてその後どうなっていくのかは、金曜日まで連日更新の写真と記事をお楽しみに！