6 人生いろいろ
元プチセブンモデルズ
- Magazine ID: 4076
- Posted: 2022.04.11
20年は、長い。20回桜が咲いて、20回お正月がきて、20回誕生日を迎える。延々と続く日々だ。そうやって年齢を重ねながら、人は自分になっていく。
曲がり角に立つたびに自分の行く方向を決め、転ぶたびに歩き方を直し、つまずくたびに歩幅を変えて、自分だけの歩き方を習得していく。知らない誰かと併走したり、誰かの手を引っ張ってみたり。縁があったら誰かに頼って、背負ってもらうことも、あるのかもしれない。そうこうするうちに、自分の輪郭が見えてくる。
それにしてもみんな、いい顔してる。10代からモデルをやっていたんだから、決め顔作るのは得意なのかもしれないけど、それだけじゃない。今まで生きてきた時間の積み重ねが、その表情からにじみ出している。10代20代のつるんとしたキレイさよりも、30代40代の彼女たちには、それまでの人生で抱えてきたドラマが、まるで香りのようにまとわりついて、その人だけの魅力になっている。女は40代以降が一番キレイ、なのかもしれない。
先週から引き続き、今週もYEOは『20年後のプチモ』をクローズアップ。人気絶大だったティーン誌『プチセブン』のモデルたちが、廃刊後20年経った今、どんな人生を楽しんでいるのか。先週から今週にかけて、ひとりひとりに聞いている。
【後列左から 蒲生麻由、鮎河ナオミ、森絵里香。前列左から真理奈(阿部まりな)、榎本侑姫、松岡真瑚、鈴木亜紀】
結婚したり出産したり子育てしたり離婚したり転職したり起業したり、とりあえずひたすら仕事したり、それからちょっと休んだり、女の人生は忙しい。とはいえ、今回登場してくれたプチモの7人に共通するのはみんな、そこはかとない自信のようなものをギュッと握りしめていること。
中のひとりが、こんなふうに言っていた。
「絶対になんとかなるし、なんとかならなかったとしても、どうにかなるし(笑)」
10代の頃からモデルという仕事に飛びこんで、それなりにさまざまな経験を重ねてきたからこその、この感覚。そう、どうにかなるに決まっているのだから、そこまでのプロセス、楽しまなきゃ、損なのだ。
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Styling Direction IKURA Tak IKURA
インスタグラムhttps://www.instagram.com/taky_ikura/?hl=ja
Hair & Makeup 藍野律子 RITSUKOYEOからお知らせ:YEO専用アプリ
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取材/文:岡本麻佑
フリーライター歴30余年。女性誌、一般誌、新聞などで活動。俳優・タレント・アイドル・ミュージシャン・アーティスト・文化人から政治家まで幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。単行本、新書なども執筆。
撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://keitahaginiwa.com/