美輪さんの舞台では美少年、CMではのび太、そして映画『リベンジャーズ』ではヤンキーと、演じる役は幅広い。他にも日台共同制作ドラマ『路(ルウ)~台湾エクスプレス』とかNHK BS4K『スパイの妻』とか、気になる作品にあれこれ出演している。
「恥ずかしながら自分、ちょっと顔が出来た人間だと思っていたんですよ。顔の構成が良い、っていうか、いわゆるイケメンだと思っていたんですけど、この業界入って、まったくそうじゃないことに気が付いた(笑)。
 以前、ある同期の俳優に、〝変な顔だな〟って言われたことがあります。でもそれ、ポジティブに僕は捉えていて、イケメンではないけど、個性的な顔だとは思うんです。
 それにこの高い声がコンプレックスだったんですけど、『毛皮のマリー』で楽屋をご一緒させていただいた俳優の麿赤兒さんにそう言ったら、『それが武器になるんだよ!』って怒られて(笑)。イケメンじゃないこの顔も、高い声も、自分は役者としての武器を持っているんだって、気付かせてもらいました。
 で、イケメンじゃない人が俳優でどう生き延びるか、といったら、芝居ですよね。今、この時点で自分がイケメンじゃないことに気がつけたのは、すごくラッキーなことだなって思ってます」
素の藤堂日向は、オタク体質のゲーム好き。これだ、と思うとどっぷり浸かるタイプなのだとか。
「本も好きです。原田マハさんが好きで、文章読みやすくて、内容がすごく熱い。『本日はお日柄もよく』で言葉の力みたいなものをすごく感じて、あの本は何度も読み返しました。音楽は、クラシックとか。辻井伸行さんの『カンパネラ』、情熱を秘めていて、燃え上がっている感じがたまらないです」
 好きな俳優は?
「たくさんいるんですけど、テレビで『すばらしき世界』の予告編を見て、それだけで役所広司さんの演技に衝撃を受けました。すごいです。あと、渡辺謙さんは僕の中で特別ですね。カッコいいし、存在感がすごい。それに仲代達矢さんも。僕は全然、あのスゴイ人たちとタイプは違いますけど、でもいつかああいう、芝居ができる人になりたいです」
 ドラマチックに始まった藤堂日向の俳優人生、これから5年、10年、20年と続いていくはず。またのYEO登場を、期待してます!

  • 出演 :藤堂日向 とうどう ひなた

    1995年11月24日生まれ、神奈川県出身。

    株式会社アプレ/https://apres.jp/players/todohinata.html

    ヘアメイク:小菅 孝 

    ホームページ/http://takashikosuge.com/takashikosuge/top.html

    衣装協力 JUMPIN’ JAP FLASH
    HP/https://jumpinjapflash.com/

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    取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/