パーティ開始時刻、挨拶のために入り口に立つハギニワ氏の横で同年代の男性が、さりげなくサポートしていた。ライダースジャケットが肌に馴染んだ、ちょっとコワモテ風。カメラマン? メディア関係? 芸能関係? 風体からは、判別不明。
「あ、僕はハギニワの幼馴染みなんです。富山の高岡ってとこから来てます」
 栗林友厚さんは、ハギニワ氏と中学校時代からのお友達。一緒にカメラを持って、毎日写真を撮りまくっていたという。大人になってからは、バイクで日本中あちこちに足を伸ばして、バイク雑誌に連載を持っていたこともあったとか。
 こちらが、YEOの原稿書いているライターです、と自己紹介すると、
「あ、YEOの文章はハギニワが書いてるんじゃないの? なんだ、そうか」
 はい、そうなんですよー。そう思ってる人、多いのかもね。
 それにしても。中学時代の友だちまで参加しているとは! YEOパーティにはハギニワ氏を中心にいろんな人が集まって、交友関係が網の目みたいに広がっているのを実感。人が好きで、人と話すのが好きで、人を撮るのが好きで、人と人を繋げるのが好きなんですよね、ハギニワ氏は。YEOに登場してくれる人の幅の広さは、そのおかげかも。
 だからこそ、ここに来なかったら絶対に会えなかったような人に会えて、気軽におしゃべりできちゃうのも、このパーティのお楽しみのひとつ。そして、おしゃべりしてみたら意外なところでつながっていた、ということもある。
「私の音楽教室の生徒さんのお母さんが有名なスタイリストさんらしくて、ハギニワ氏のこと、よく知ってるって言うんです、びっくり!」
 というのは、プロベーシストで作曲家で音楽教室講師で、他にもいろいろ多彩に活躍している程嶋日奈子さん。彼女も波瀾万丈のキャリアの中で、いろいろな人に逢い、経験を活かしてきた人。
 そう思って見渡すとパーティ会場には、いろんな人が楽しんでいる。おさななじみも仕事仲間も遊び友だちも、ただの顔見知りも知らない人も、仕事も年齢もジャンルも関係なく、食べて飲んで笑ってる。ていうか、そういう人しか、ここには来ない。
みんな、なんとなく集まっただけかもしれないけれど、それでもここに集まったという共通項が、みんなを結びつけている。だからこのパーティ、妙に居心地が良くて、リピーターが多いんだよね。

程嶋日奈子 18年5月28日~
(写真左上から 程島日奈子、江辺香織、吉俣良、久下恭平、高橋貢、黒部菜々佳、藤森香衣、藤裕美、巽よしこ、東麻美)敬称略