1 再始動のごあいさつ
堀越のり
- Magazine ID: 3965
- Posted: 2020.02.10
堀越のり、この名前を見たら、『あー、知ってる知ってる』って言う人が多いはず。1998年にデビュー以来約12年間、テレビのバラエティ番組を中心に活躍。当初は〝優香の妹分〟として活躍。そして次第に、美形だけれどちょっと残念な〝負け犬アイドル〟として、存在感を発揮していた。
2011年、29歳の誕生日に結婚。同時期に芸能界から姿を消していたけれど、今週のYEOに登場してくれたのは、再び活動を開始するという意思表明とごあいさつ。活動を休止していた本当の理由も、本人の口からきっちりと語ってくれた。
「東京都の区の健康診断、ありますよね。私はあれ、2年に1度は必ず受けていたんです。2011年のその時もフツウに受けたら、いきなり急に、子宮頸がんの欄にマークがついて戻ってきたんですよ! びっくりしました。
子宮頸がんにはステージ分類があって、進行するとステージ1、ステージ2と数字が増えていくんですけど、私はそのステージに入る直前の段階だったんです。でもガンは若いと進行のスピードが早いって聞いていたので、どんどん進行してしまうんじゃないかって不安で、焦りました。そこで仕事は1回辞めて、治療の方法とか学んで対応しようって決めました。理由を公表せずに芸能の仕事を急に辞めたのは、そういう事情だったんです」
そこから8年。昨年ようやく寛解するまで、堀越のりと子宮頸がんの闘いは続いていた。あちらこちらの医療機関の門を叩き、いろいろな情報に振り回され、医師と語り合い、何をすべきかを自分で決める。そんな経験を通して、得たものも大きかった。
「子宮頸がんの前段階を経験して、身体の大切さや医療の進歩を体感しました。私自身、成長したと思いますし、以前とは変わったところもあります。私自身の経験談を公にすることで、同じように病気で苦しんでいる方や、不安な方たちに、少しでもお役に立てればうれしいです! そして芸能活動もまた本格的に再開しますので、よろしくお願いします!」
というわけで今週のYEOは、堀越のりのこの10年間を振り返りながら、金曜日まで連日更新。シリアスな状況だし真面目なのだけれど、でもどこかのんきでふんわりしてて、ついつい笑っちゃうところもある経験談をお伝えします。
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出演 :堀越のり ほりこし のり
1982年2月2日生まれ。1998年ホリプロの『第2回夏のお嬢さんコンテスト』でグランプリを獲得し、芸能界デビュー。『くりぃむなんとか』『愛のエプロン』(テレビ朝日)などバラエティ番組を中心に幅広く活躍の後、2011年2月2日に14歳年上の歯科医と結婚。結婚とほぼ同時に芸能活動を中止していた。
オフィシャルHP http://horikoshinori.com/スタイリスト : ミツイ マルセロ
【公演情報】
『朗読劇 100万回生きたねこ』2020年3月26日(木)19時開演 座・高円寺2
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取材/文:岡本麻佑
国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。
撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://keitahaginiwa.com/