YEO、2020年の始まりは、これから始まる物語。ヒロインは、麻丘めぐみ。70年代を代表するアイドルであり、引退・結婚・出産・離婚といろいろあって、芸能界に復帰してからは女優として、ずんずんずんずん人生を歩いてきた。
 そして2020年の1月、新曲『フォーエバー・スマイル』をリリース。1月29日にはアイドル時代の楽曲から自ら選んだ39曲と新曲を収録したアルバム『麻丘めぐみ Premium BEST』を発表する。29年ぶりに、歌手として新しい一歩を、本格的に踏み出すのだ。
「今がそのタイミングかな、と思ったんです。4年前に60歳、つまり還暦になったときにも新曲を出そうという話はあったんですけど、その時は踏み切れなかった。自分自身がどこか中途半端で、年を取った実感もなかったものですから(笑)。でもその後、母が96歳で亡くなりまして、その時考えたんです。母と同じくらい生きるとしたら、私にはまだ30年以上もある! 今までも一生懸命生きてきたけど、母はもういないし、娘も自立したし、これからは誰のためでもない、自分のための人生を作らなくちゃならない。いや、そうじゃなくて、新しい人生を作れるんだ。そうか、私、自由なんだ!って(笑)。すると気分がすごく解放されて、すーっと肩の力が抜けて、歌うことも芝居をすることも、今まで感じなかったくらい、楽しくなってきたんです! 新しい曲に挑戦するなら、今までの集大成を作るなら、今しかない。そう思いました」
 ご長寿100歳もさほど珍しくなくなった昨今、20代30代はまだまだ子ども。40代50代を走り抜けて、60代から再スタートを切る、そんな時代になっているのかも。
 1972年、16歳でアイドル・デビュー。翌年には『わたしの彼は左きき』の大ヒットでトップアイドルになり、その5年後、21歳で結婚&引退。出産して離婚して、芸能界復帰して、それからもいろんなことがあったらしい。人生の荒波をいくつも乗り越えた今だから、彼女には、わかること、見えること、伝えてくれることがある。
 金曜日まで連日更新。年の初めにふさわしい、元気の出る記事、お楽しみに!

  • 出演 :麻丘めぐみ  あさおか めぐみ

    1955年生まれ、大分県生まれ、大阪育ち。3歳で子役として芸能活動を開始。66年に上京し、中学時代にモデルとして少女向けの雑誌で活躍。72年、16歳のとき『芽ばえ』で歌手デビュー。日本レコード大賞最優秀新人賞受賞。その後もヒットを連発し、73年5枚目のシングル『わたしの彼は左きき』が大ヒット。日本レコード大賞大衆賞を受賞、紅白歌合戦にも初出場を果たし、70年代を代表するアイドルのひとりとなった。77年、21歳で結婚と同時に引退。一女の母となった後、27歳で離婚。芸能界に復帰し、女優として舞台、テレビドラマ、映画などに出演。2020年、29年ぶりに新曲『フォーエバー・スマイル』を発表。初の自選ベストアルバム(2枚組)CD『Premium BEST』が1月29日リリースされる。

    衣装協力:Do Classe

    ヘア・メイク:小林あすか

    スタイリスト : 座光寺美紀

  • オフィシャルサイト(インスタグラム情報あり)

    http://www.geibun.co.jp/asaoka.html

  • 【新曲情報】 
    『フォーエバー・スマイル』https://www.youtube.com/watch?v=SzXz88f2N10

    『Premium BEST』https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A000273.html

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    取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。
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  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/