ラグビーとかサッカーとかゴルフとか山登りとか、いろんなものに人は人生をたとえる。
〝やっぱスクラムが大事だよな〟とか〝シュートよりパスが重要だ〟とか、ゲームやスポーツのいろんな場面から、さまざまな人生訓を学んだりする。
　で、ビリヤードだ。キューを使って的球に手球を当てるシンプルな競技だけれど、これがなかなか、やってみるとうまくいかない。力を入れすぎても、足りなくてもダメ。かと思えば、全然違う方向に打ってしまったのに、跳ね返って跳ね返ってスピンが効いて、予想外の大成功、ということもある。これもまた、人生。
　今週登場の江辺香織は、ＹＥＯには２度目の登場。前回は２０１６年８月８日から12日、日本でただひとり、いや世界でも多分ただひとりの女性アーティスティック・ビリヤード・プレイヤーとして、ハギニワ氏のカメラの前に立ってくれた。
「あの頃は仕事に夢中でした。とにかくビリヤードの面白さをみんなに知って欲しくて、プライベートより仕事を優先させていた時期でしたね」
　それから、３年。
「プライベートでいろいろありまして（笑）。今は、プライベートを充実させることが仕事にも良い結果をもたらすとわかってきました。仕事も家庭も、どちらもすごく大事です。ワーク＆ライフ・バランスを大切にしてます」
　別人みたいに表情が、驚くほど柔らかくなった。
「よく言われます。顔が変わったって。自分でも、昔の試合中の写真とか見ると、本当に鬼だなって思います（笑）」
　たった３年の間に、いったい何があったの？
　今週のＹＥＯは、ビリヤード・プレイヤー江辺香織をクローズアップ。金曜日まで連日更新しながら、いろんな話を聞いちゃいます。人生訓テンコモリ、かも。