「映画祭をやっていると、ところどころで、すごいキーマンの方々にお会いする機会があるんです。そういう方たちに集結していただきました」
 写真左端で腕を組んでいるのが、27年前にこのキネコ国際映画祭を立ちあげ、今日まで続けて来たフェスティバル・ディレクターの田平美津夫。5人のジェントルマンは、田平との出会いをきっかけにキネコ国際映画祭を陰から支えてきた、なかなかすごい面々。田平氏から紹介してもらおう。
「左上の長谷川仁さんは、株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツ代表取締役社長です。22年くらい前、毎年上映している僕の大好きな映画『テディとアニー』の監督を日本に招聘したときにお目にかかりました。そのとき、会っていきなり、『きかんしゃトーマス』とか、いくつかの作品をキネコ映画祭で上映したいのでご相談できませんか、と図々しくお願いしたら、快く貸してくれたんです。それからずっと、応援していただいています。
 右上の志太勤一さんは、シダックス株式会社の代表取締役会長兼社長。9年ほど前にお会いしてからのお付き合いで、映画祭を広めていきたいという僕の相談にいろいろ乗ってくださっています。
 右下にいらっしゃる椎名保さんは、株式会社KADOKAWA特別顧問・公益財団法人ユニジャパン副理事長です。映画業界の実力者です。
 この椎名さんが、東急グループの方にコンタクトを取りたいと言う僕に紹介してくれたのが、僕の隣にいる菅野信三さん。株式会社東急レクリエーション代表取締役で、映画祭を二子玉川でやりませんか、と声をかけてくれました。
 そして真ん中にいる本橋壽一さんは、株式会社日本アニメーションの副社長、今年新たにメンバーに加わってくださいました。10年くらい前からのご縁で、日本アニメーションの作品を提供してくれるようになったんです」
 可愛い猫のキャラクターをメインに、子ども映画を世界中から集めて成り立っているキネコ映画祭。支えているのはこんなにシブい、貫禄のある、凄みもある、懐の深そうな、素敵なおじさまたちだったのだ。
「世田谷区も今回、共催者として全面的に協力してくれて、本当にありがたいです。とにかく今年はこれまで以上に結束力がすごいです。本当にやりたいことが少しずつ、できるようになりました。ぜひ皆さんに足を運んでいただいて、キネコ国際映画祭を楽しんでいただきたいです!」

  • 【第27回 キネコ国際映画祭】

    2019年11月1日(金)~5日(火)
    東京都世田谷区二子玉川を会場に開催される、日本最大規模の子ども国際映画祭。

    オフィシャルサイトhttp://kineko.tokyo/

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    取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/