なんだかすごい肩書だけど、ストラテジック・プロデューサーって、何をする人ですか?
本人の古賀康宏さんに聞いてみたところ、
「うーん、僕もよくわかんないんですけどね(笑)。今回、野外のイベントとか広場のイベントとか、そういったことの企画から実行まで、諸調整を含めて、担当してます」
 なにしろ今回のキネコ国際映画祭、規模がすごいのだ。アーティストのライブやらキッズ・コンサートやら熱気球やら水辺上映やらストリートパフォーマンスやらワークショップやら、映画以外もすごいことになっている。
「僕は2017年から参加しているんですけど、ちょうどその頃から協賛して下さる企業さんとかがどんどん増えて、行政や地域を巻き込んで、盛り上がってきているのを感じます」
 もともとはイベント関係の仕事をしていたという古賀さん、〝好きなことを仕事にしたい〟と思っていたら、出会ったのがキネコだった。
 今回、その古賀さんがイチオシなのが、キネコ・エクスペリエンス。親子で体験できるアウトドアイベントの数々だ。昨年は二子玉川公園の一角だけで開催したけれど、今年は全域を使って、多種多様なワークショップがずらりと並ぶ。
「大人目線でやっても、子どもは反応してくれません。しっかり子ども向けに考えて、本当に子どもが楽しめるように、勉強になるように、クリエイティブに作っていると、ちゃんと子どもは並んでくれます。自分たちなりに工夫して、作り上げているものばかり、40種類以上あります。僕が個人的に面白そうだなと思っているのは、たとえば鹿の角でアクセサリーを作るところとか、犬のリードを作るワークショップとか、あと、バード・ウォッチングの講座もあります。炭を作るというブースもあって、面白そうだと思いませんか?」
 映画とは関係ないけれど、これも映画祭の大事な一部。
「親子で楽しめれば、いいんじゃないでしょうか。初めての○○体験、みたいな。映画に興味のない方も、キネコをきっかけに映画も観てもらって、楽しい1日になればいいと思います!」