「サハラマラソンがすごい楽しかったんです。出来ることならまた出たいなって思っていて、それをあちこちで言っていたんです。そうしたらＳＡＬＯＭＯＮ（サロモン）というメーカーさんが『だったらナミブ砂漠マラソンに出ませんか？』って言って下さった。『でもお金がかかるから』って言ったら、『うちの選手はけっこうクラウドファンディングやってますよ』って。思わず『やります！』って答えてました（笑）」
　ナミブ砂漠マラソンは、７日間かけて約250キロを走破する、やっぱりかなり過激なマラソン大会。チェックポイントで水は支給されるものの、7日分の食糧、寝袋、衣類など6.5～15キロの荷物を自分で背負い、制限時間内にチェックポイントを通過、ゴールを目指す。大枠はサハラマラソンと似ているけれど、サハラは1300人、ナミブは150人から200人と、規模は小さめ。そしてナミブ砂漠はアフリカのナミビアにある世界最古の砂漠であり、とても美しい場所なのだとか。
　で、クラウドファンディングというのは？
「砂つながりです（笑）。ビーチハンドボールの活動資金を募るために、このナミブ砂漠マラソンに私が参加して、それをきっかけに世の中の人にビーチハンドボールを知ってもらって、応援していただこう、と。協力していただく方には、私が現地から生でリポートを配信したり、リターンもいろいろ考えています」
　ナミブ砂漠マラソンが行われるのは４月。クラウドファンディングの締め切りは３月24日。砂漠のマラソンに参加するのは、なかなかできることじゃないけれど、ヤハラリカ経由で体験できる何かが、あるはずだ。
「私、けして走ることが好きなわけじゃないんです。大会が好きなんですね、お祭りに出てる気分なんですよ。それにマラソンはつらいけど、〝つらい〟に勝る喜びがもらえるので、それを知っているので、つらければつらいほど、楽しい。足が動かない、足が痛い、って、頑張ったからこそ得られる経験。そう思っているから、大丈夫です。あと、サハラで見た星空がすごかったから、今度も星空が楽しみなんですよ」
　帰ってきたら、また話を聞かせてね！