3 人生はネタ作り
ヤハラ リカ
- Magazine ID: 3842
- Posted: 2019.03.13
それにしても。サハラ砂漠でマラソンして、帰国早々手術して、その後も入院して、事務所を移籍して。
「あ、それから去年の11月に道を歩いていたら車に轢かれて、今ムチウチ症です!」
次から次へと、何かが起こる。いや、起こしてもいる。
そういえば大学ではバンド活動に打ち込み、卒業後は一般企業に就職したのに〝何か違う〟と2年で退職。ひとりバックパッカーで世界各地を旅行して、帰国後はモデルとして活動と、ヤハラリカの人生は話題に事欠かない。
サハラマラソンにしても、「今までの人生振り返って、4月に何をしていたか考えてみたら、何も思い浮かばなかった。私は、パッと思い浮かぶことが何も無い4月を32年間も過ごしてきたんだな、と思って、だったら今年は絶対に忘れられない4月を経験してみようと思って」挑戦したのだった。ヤハラリカにとって人生は、〈ネタ作り〉の連続なのだ。
「10代の頃からそう思っています。中学でハンドボール部にいたんですけど、そのときの先生が『人生、何もないのが一番つまんない、最低か最高がいいんだ』って。最高は最高だし、最低は最高のネタになる。何も起きなかった日常は、何も思い出させてくれないけれど、最低な出来事こそ、過ぎたあと、あんなことがあったよねって、言えるじゃないですか。中学を卒業後、スポーツ推薦で高校に進学して3年間、本当に死にそうな練習しましたけど、それも〝吐くまで練習した〟っていうネタがもらえた、と思っています。別にそれはスポーツじゃなくても同じで、ガラパゴスにひとりで旅行したときも、街のオッサンにボラれてツアーに行きそこなった、最低のことがあったけど、それも面白いネタのひとつなんです。最高の思い出も最低の思い出も、どっちも最高、なんですよ(笑)」
だから、面白そうだな、と思うと、話に乗ってみるのがヤハラリカ。「やってみませんか?」と打診されたら、断るはずがない。
「基本、『はい、やります』と答えます。体育会系だったので、先輩とか目上の人に誘われると絶対に『はい』って言うし、関係ない初対面の人が勧めてくれたことにも、うれしくなって『はい!』って」
というわけで、ヤハラリカの人生はさらに、思わぬ方向に転がっていく。
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ナミブ砂漠で行われるウルトラトレイルレースに挑戦。6月に中国で行われるビーチハンドボールアジア選手権・日本代表チームの遠征費用に向けたもの。All-in方式。3月24日23時59分まで。
https://camp-fire.jp/projects/view/132535