サハラマラソンを完走した直後のヤハラリカを、予想外の事態が待っていた。
「日本に戻って、いったん寝て、起き上がろうとしたら、あれ？　ちょと待って、起き上がれない、みたいな。なんだろうこれ、貧血かな？　と思って健康診断を受けたら、念のため、婦人科に行って下さい、と。貧血だと思うけど、一応超音波やっておこうか、って診てもらったら、そこで卵巣腫瘍が見つかったんです。ガンの可能性もあって、検査の結果がわかるまで３週間、長かったですね。幸い、良性の腫瘍だったんですけど、この際大きいから取りましょう、と、手術しました」
　実はサハラに出発する前から、違和感はあったそうで。
「こんなにトレーニングして筋トレしているのに、どうしてむくみが取れないんだろう？って不思議だったんです。顔もパンパンで」
　さらにその４ヶ月後、親知らずを抜いた際に菌が入ってしまい、感染症に。
「ハリウッドの特殊メイク並みに、顔がぶわーっと腫れちゃって。免疫力がすごく低下してると言われて、また入院したんです。医者には、運が悪かったね、と言われました」
　そしてしばらくしてから、今度は愛犬のパル（チワワ）が天国へ逝ってしまった。
「人生で一番、悲しかったです。愛情を注いでいたし、もらっていたし。14歳だったから長生きしたんですけど、でも、私の代わりに病気を引き受けてくれたのかな、とか、身代わりになってくれたのかな、とか、いろいろ考えてしまって」
　心機一転、自ら求めた変化もある。モデルとして所属していた事務所を退所し、新たに芸能事務所に所属したのだ。
「お腹に傷ができてしまったので、モデルの仕事も一部、できなくなりましたし。今の肩書はリポーター、ＭＣ、時々モデル、です。以前からお世話になっている方が引き続きお仕事をくださっているので、なんとかやっています（笑）」
　それにしても。なんだか前より、キレイになったみたい。
「言われます（笑）。そんなこんなで、体重が10キロくらい、落ちたんです。痩せると世間の反応が変わりますね。同じ髪型してても、前は〝その髪型、似合わないよ〟って言われたのに、今は〝すっきりしていいね〟って。体力もきっと落ちていると思うんですけど、でも前より大分元気になってきたので、大丈夫です」

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