英会話のレッスンにしてもボディメイクにしても、やるとなったらやるのが、釈由美子。その集中力というか行動力は、子育てにも生かされている。
「子どもの好奇心の芽を、きちんと伸ばしてあげたいんです。たとえばどんぐりに夢中になったら、ちょっと郊外まで行って、自然にどんぐりが落ちている場所で拾わせてあげたい。今は新幹線に夢中なので、ドクター・イエロー（東海道・山陽新幹線用新幹線電気軌道総合試験車）が走っているという情報をツィッターでゲットすると、入場券で新幹線ホームに行って見せてあげたり。実際に乗るために、ＪＲ東海の浜松工場『なるほど発見デー』にも行きました。このところ東北新幹線の〈スーパーこまち〉と〈はやぶさ〉連結に夢中なので、東京駅から大宮までひと駅分、乗ったりもしました。帰りはもちろん、大宮の鉄道博物館にも行きましたよ。子どもが何をしたいのか、何に興味があるのかを後ろから見て、さりげなくこう、出してあげたいんです。教育ママでもなんでもないんですけど、そこまでやるのかって、まわりにはびっくりされることも（笑）」
　ここだ、と思うと、迷わずフルスロットル。でも、疲れません？
「いえいえ、全然。すごくずぼらなところもあるし、本来、怠惰な人間なんです」
　そんな彼女のストレス解消は、一杯のワイン。
「子どもに夜、ご飯を食べさせるとき、聞くんです、〝ワイン飲んでいい？〟って。すると子どもが〝いいよ、ママ、ワイン飲みなよ〟って言ってくれる。それを聞いてから一杯だけ、赤ワインを飲みます。今日一日頑張ったご褒美、ですね。そんなに贅沢な、ボルドーのなんとか、じゃなくて、手軽なカリフォルニア産のテーブルワインです。ちょっと血流が良くなって、ちょっとホワホワして、それで十分、幸せなんです」