#5 ベストドレッサー
吉俣良
- Magazine ID: 3804
- Posted: 2018.11.30
5枚の写真を見て、お気づきだろうか? 吉俣良、かなりのファッション人間。最近もベストドレッサー賞に選ばれたばかりだ。(写真は11/28の受賞式本番前の控え室で撮影)
「趣味というものがなくて、音楽以外の楽しみは、洋服の爆買いと年に1回ミュージカルを観にニューヨークかロンドンに行くこと、です」
好きなファッション・ブランドはリックオウエンス(Rick Owens)とコムデギャルソン、ミハラヤスヒロ(MIHARAYASUHIRO)。ちょっととんがっているのが好きらしい。
「ちゃんとしたパーティに行くとしても、何か1個外していないと、恥ずかしいというか、日和っている気がして嫌なんです。たとえば『篤姫』のときに鹿児島県知事表彰していただくことになって、何を着ていこうか考えたんですが、〝ここぞとばかり真面目なスーツ着ていくのって、カッコ悪くないか?〟って。結局、タキシードを新調したんですが、リックオウエンスのものにした。それ、ボトムはショート丈、一見短パンなんですよ(笑)」
もともと洋服好き。値札を見ないで好きなものを選び、その額面にギョッとすることもあるけれど。
「また頑張って仕事しよう、って思うんです。次の仕事へのモチベーションになる。必要なんです、ワクワクして、これがあるから頑張ろうって思える何かが」
この先、日本のアニメーション作品への楽曲提供が決まっている。韓国の映画からのオファーも受けた。
「日本の映画は、これこれこういう映画ですって発注されるだけなんですけど、韓国の映画は、監督と一緒に撮ってきた映像を見ながら、ここにこういう音楽が欲しいね、とか話をしながら作っていくらしいんです。それはそれで新しい経験なので、楽しみですね。それがもしかしたら、ベルリン国際映画祭の音楽部門にノミネートされたりして(笑)」
ベルリンのレッドカーペットを歩くとき、どんなタキシードを着るのか、それも楽しみ!
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出演 :吉俣良 よしまた りょう
作曲家・編曲家・音楽プロデューサー。1959年鹿児島県生まれ。横浜市立大学在学中より本格的にプロとして音楽活動をスタート。84年から92年までロックバンド『リボルバー』のキーボードを担当。その後レコーディングミュージシャン、アレンジャーとしてさまざまなジャンルの音楽を手がけた。97年から数多くの民放ドラマのサウンドトラックを担当、『空から降る一億の星』(2002年)『Dr.コトー診療所』(2003年)『風のガーデン』(2008年)など人気ドラマの原動力となる一方、NHK朝の連続ドラマ『こころ』(2003年)の音楽を担当した。また『冷静と情熱のあいだ』(2001年)『バッテリー』(2007年)『四月は君の嘘』(2016年)『あのコの、トリコ。』(2018年)などの映画音楽も手がけている。とりわけNHK大河ドラマ『篤姫』(2008年)は評価が高く、オリジナルサウンドトラックとして異例のヒットを記録。2年後の2011年再び大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』に登板、好評を博した。さらに近年はアーティストのアレンジを担当するなど編曲家としても活動するほか、ソローアーティストとしての活躍も期待されている。
オフィシャルHP・http://www.yoshimataryo.com/
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取材/文:岡本麻佑
国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。
撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://keitahaginiwa.com/