最近、まつげの長い女の子、まつげバサバサの女の子、目元ぱっちりの女の子が増えている。〈まつげエクステ〉が流行っているのだ。
まつげエクステとは、eyelash extensionの略。もっと略して〈まつエク〉とも言う。もともと生えているまつげの根元、地肌から1~2ミリ程度のところに人工の毛をグルー(専用の接着剤)で装着していくという超ミクロで繊細な美容テクニックだ。
すっぴんでも、目元が可愛く見える。化粧とはちょっとニュアンスの違う、キレイ技だ。流行るのもわかる。
 今週のヒロイン、垣内綾子は、まつエクのサロン『MANHATTAN』のオーナー。
そもそも垣内がまつげにこだわるその原点は、大阪で過ごした高校時代にあったという。
「中学生のとき、ストレスから円形脱毛症になってしまって、それも何カ所もできたので、頭全体の3分の1くらいの髪の毛が抜けてしまったんです。その時点で私は、自分はキレイとか美人という枠には入れないって勝手に思い込んでしまいました。キレイになろうとか、考えることさえ諦めていた。ずっと伏し目がちで生きていました。
 でも高校生になってまた髪の毛が生えるようになって、だんだん髪の毛が戻ってきた頃、クラスメイトがみんなメイクとかやりだしたんですね。当時マスカラがすごく流行っていて、友達が私に1本、マスカラをプレゼントしてくれたんです。
試しにそれを塗って鏡を覗いてみたら、それまでと全然違う自分がいた。すごくうれしかったのを覚えています。まつげなんて本当に小さいパーツですけど、そこを強調するだけでこんなにも楽しく、ワクワクするんだって、衝撃でした。気分がめっちゃ上がるんです。
 それから間もなく、マスカラつけて歩いていたら、大阪の道頓堀、心斎橋のあたりで、ギャル雑誌の人に、モデルにならないかって声をかけられました。そのとき私は、ワクワクして心が前向きになって生き生きとしていたんじゃないかなって思います。気持ちが表に出て、いつもよりキレイに見えて、だからスカウトしていただけたのかなって」
 1本のマスカラで劇的に変わった人生。そこから垣内の快進撃が始まる。
 今週のYEOは金曜日まで連日更新しながら、垣内綾子のまつげ人生をロックオン!

  • 出演 :垣内綾子  かきうち あやこ

    目元プロデューサー。雑誌モデル、歌手として活躍するかたわら、営業職でも成果を上げる。27歳で渡米、ニューヨークで〈まつげエクステ〉と出会い、2012年4月日本でまつげエクステのサロン『MANHATTAN』一号店をオープン、現在は国内 東京恵比寿本店とし7店舗、アメリカにも1店舗を展開。
    アメリカ店でも技術の高さが話題になり美容口コミサイトで5つ星獲得するほど人気店へ

  • 公式ホームページ(FB ・ツィッター・インスタグラムへのリンクあり) http://manhattan-eyelash.com/

  • 『人生が動き出す! ナチュラルデカ目の作り方―奥二重 一重 小さい目 たるみ目 離れた目 腫れぼったい目―』
    まつげエクステのサロン『MANHATTAN』の経営者として、アイリストとして何千人という女性たちの〝目元の悩み〟に向き合って来た垣内綾子が、自身の経験をもとに、目元プロデューサーとして知恵とアイデアを詰め込んだ一冊。コンプレックスを解消してみんなをハッピーにしたい、という想いから、まつげエクステだけでなく光を利用した若見せのハウツーや脳の錯覚を利用した(発想の転換)などのメイクのテクニック、など簡単に出来る引き算メイクなどを提案。悩める女子をコンプレックスから解放し、さらに心から美しくしてくれる。

  • ヘアメイク イワタユイナ 

  • YEOからお知らせ:YEO専用アプリ

    このYEOサイトにダイレクトにアクセスするためのスマホ・タブレット用の無料アプリです。
    とてもサクサク作動して、今まで以上に見やすくなります。ダウンロードしてください。
    iOS版 iOS

    Android版 Android

  •  

    取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/