武道館の先には、何があるのだろう? 彼らは何を見つめているのだろう?
「もちろん、さらにサクセスしたいって、当然思います。でもやること自体は、たぶん今までと変わらない。まわりに流されずに、カッコイイ音楽、カッコイイ音をめざしてやる、それだけです。ただ、活動の幅は広げていきたいですね。自分たちの国以外の人たちにも認めて欲しいという気持ちがすごく強いので、そこに向かってやっていく」(亀本)
 すでに海外からも、GLIM SPANKYは熱い注目を集めている。
 今年1月には台湾でライブを開催。現地のファンを熱狂させた。またフランス、パリ発の音楽ストリーミングサービス『Deezer』は今年4月から、初のアジア人アーティストとしてGLIM SPANKYをリストに入れた。『日本語の楽曲で世界に打って出る』というふたりの野望は一歩ずつ、実現へと動き出している。
「実際に海外に足を踏み出して実感したんです、いろいろな国のバンドを観る、聴くのも大事だなって。日本の中だけにいると、くるくる変わるトレンドとかセールスとか、目先のものばかり目について、ここでの価値観しかわからない。日本の中で最先端にいるつもりでも、他の国から観たらそうとは限りませんよね。そこの壁を突破していく何かが絶対に必要だなって」(亀本)
「台湾で、屋台で売っているリンゴを買って囓ってみたら、日本のリンゴと全然違うんです。こんなに近い国なのに、リンゴひとつがこんなに違う!って、驚きでした。きっと音楽も、そうなんです。だからこそ、世界中でおいしいリンゴになるにはどうするか、ですよね」(松尾)
 次にYEOに登場するとき、GLIM SPANKYはいったいどんな存在になっているのだろう?
私たちはいつまでも、GLIM SPANKYを追いかけていきます!

  • 出演 :GLIM SPANKY グリム・スパンキー

     松尾レミ(Vocal・Guitar)と亀本寬貴(Guitar)による男女2人組ロックユニット。2007年、当時通っていた長野県内の高校にて結成。2009年コンテスト『閃光ライオット』でFinalに進出。2014年6月ユニバーサルミュージックVirgin MusicVirginMusicより1stミニアルバム『焦燥』でメジャーデビュー。松尾レミがカバーしたジャニス・ジョップリンの『MOVE OVER』がCMで流れて大きな反響を呼び、注目を集めた。1960~70年代の本格的ロックとブルースをベースに骨太なロックを展開。ライブ活動を続ける一方、数多くの映画、ドラマに楽曲を提供し、CMでもカバー曲などを歌唱。松尾の独特の歌声と亀本の卓越したギター演奏は、幅広い年代のロックファンに支持されている。

    HP http://www.glimspanky.com/about/

    YEO ARCHIVE
    Part1 2015年2月16日~20日
    Part2 2015年7月20日~24日
    Part3 2016年5月9日~14日

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    取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/