昨日の記事で、ボクシングを不倫の恋人に例えた長谷川穂積。実人生には、17歳の頃から一緒に人生を歩んできた夫人がいる。
「知り合ってからちょうど20年くらいになりますね、今でもめっちゃ仲いいです。めちゃくちゃ親友みたいな感じ。〝おい!〟って呼ぶと〝なんや!〟って答える。おい、なんや、で世界は成立してるんです、僕らは(笑)」「嫁の外見は、ま、フツーです。でもキャバクラとかクラブとか付き合いで連れて行かれても、この子可愛いなと思う子は、どこか嫁に似てるんですよ。だから好きなタイプは嫁、なんだと思います」
 家事手伝いや子育ても、当然のこととして楽しんでいる。
「洗い物と米をとぐのは僕の仕事です。米をといで、炊く前に水を入れるじゃないですか。
3合なら3合の目盛りで、ぴたっと水を止める。これ、僕の特技です。自分ですごいなと思います、毎回」「父親としても、自分で言うのもなんやけど、めちゃくちゃ良いお父さんやと思います。息子の卓球のコーチやってますし、娘のバレエ発表会にもちゃんと行きますから」
 そしてこれからの人生、長谷川穂積は何をするのだろう?
「自分でジムを経営してみたいという思いもありますし、海外に行ってみたいというのもありますね。インドとかイスラム圏とかアフリカとかスペインとか、行ったことない国に行って見たい、新しい刺激が欲しいです」
 スポーツ番組のMCや、彼の競技人生をクローズアップする番組やら、今はさまざまなオファーを、新鮮な気持ちで受け止めているという。
「俳優だって、チャンスがあればやってみたいです。なんかね、ボクシング以上のものはないんですよ。ボクシング以上、やりたいと思うことはないから、できるだけそれに近いような感動が生まれるものを、探したいですね。それが何か、まだ正直なとこ、わからないです」
 長谷川穂積の座右の銘は『意志あるところに道は拓ける』。好きな言葉は〈言霊〉だ。
「僕はこうなりたいと思うことは全部口にするし、それが今まで全部、叶ってきた」
 何をするにせよ、徹底的に避けて、攻めて。長谷川の人生は続いていく。

  • 出演:長谷川穂積  はせがわ ほづみ

    1980年生まれ。兵庫県西脇市出身。168.5㎝。サウスポー。真正ボクシングジム所属。1999年11月プロデビュー。2005年4月、プロ20戦目の世界初挑戦で王者ウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ)を倒し、WBC世界バンタム級チャンピオンになる。その後10度の防衛に成功し、世界王座に5年間君臨した。2010年4月王座から陥落したが、同年11月WBC世界フェザー級王座を奪い取る。2016年9月、WBC世界スーパーバンタム級王者となって3階級制覇を達成。同年12月ベルトを返上して現役引退を表明した。
      

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  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/