#3 試行錯誤の共同作業
藤田朋子&桑山哲也
- Magazine ID: 3477
- Posted: 2017.03.08
ふたり一緒に何をしよう? まず相談したのが、石井ふく子さん。藤田朋子さんが長年出演してきた『渡る世間は鬼ばかり』をはじめ数多くのヒット作を生みだしてきた業界のレジェンド、超大物プロデューサーだ。
「やるとなったら、自分たちが一番尊敬している人に頼みたい、と思ったんです。でも周りの人たちは、石井ふく子先生というお名前が大きすぎるものだから、頼む前から『無理じゃない?』って半分諦めているんですよ。じゃあ私が自分で直接先生にお話しします!と(笑)」(藤田)
「思い切ってお願いしてみたら、即答で『いいわよ』と言っていただけたんです」(桑山)
いろいろなアイデアが交錯した末に、金子みすゞを題材とした朗読劇に決まった。しかも石井ふく子さんは、かなり積極的にこの演目に関わっているという。
「私の知る限り、石井先生がここまで深く脚本に関わって下さるのは、初めてなのではないでしょうか。いつもは脚本家を立ててそれを脚色したり潤色したり、という形が多いと思うのですが、今回は最初からご自身がペンを執って下さっている。夜中でも早朝でも電話を下さって、〝ここはこんなふうにしたけど、どう思う?〟って。先生はもう齢90歳でいらっしゃるから、〝先生、ちゃんと寝てますか? 寝て下さいね〟って申し上げるんですけどね(笑)」
出来上がったのは、ある女性が金子みすゞの詩と出会い、みすゞの世界に入り込んで行く物語。心に響く美しい詩を数多く生みだしたみすゞだけれど、その人生はけして幸せなものではなかったという。
「結婚のシーンに使う曲、こんなメロディを今、考えているんです」
そう言って桑山さんがその場で演奏してくれたのは、明るい曲調ながら遠い空に暗雲を感じさせるような、ちょっとミステリアスな曲。哀調を秘めたアコーディオンの音色が、物語への期待を盛り上げる。
ふたりの才能がからまり合って、面白い舞台になりそうだ。
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出演: 藤田朋子 (ふじたともこ)
1987年にミュージカル『レ・ミゼラブル』のオーディションに合格し、舞台デビュー。1988年、NHK連続テレビ小説『ノンちゃんの夢』に主演。1990年からTBS『渡る世間は鬼ばかり』に出演。数多くのドラマ、映画、舞台に出演する一方、定期的にライブを行うなど幅広く活躍している。近年の主な出演作にドラマ『いつか日のあたる場所で』『グッドモーニングコール』舞台『女たちの忠臣蔵』『三婆』映画『向日葵の丘』『ポプラの秋』『無伴奏』など。
オフィシャルブログ http://ameblo.jp/tomoko-fujita/出演:桑山哲也 (くわやまてつや)
6歳からアコーディオンを学び、数々のアコーディオンコンテストで優勝。14歳でフランス屈指のアコーディオン奏者、デデ・モンマルトル(アドレアン・レジャン)氏に師事し、フランス音楽のエッセンスを徹底的に教え込まれる。2000年から本格的なソロ活動をはじめ、これまでに9枚のアルバムをリリース。TV、CM、映画等映像作品への参加も数多く、その才能は幅広いジャンルのアーティストから高く評価されると同時に、2017年1月には「土曜ワイド」でドラマの劇伴を担当するなど、活動の場は多岐にわたる。
桑山哲也の演奏するアコーディオンは、ボタン鍵盤式で、その中でもベルギー配列の楽器であり、この種類のアコーディオンを演奏するのは、現在、日本において桑山哲也ただ一人である。
オフィシャルブログ http://kuwayama.jugem.jp/撮影協力:玉川学園
公演情報 :『音楽朗読劇 ふたりの詩』
潤色・演出:石井ふく子 1部 音楽朗読劇「金子みすゞ物語」矢崎節夫著『みんなを好きに―金子みすゞ物語』(JULA出版局)より 2部 音楽ライブ 主催:ホリプロ
2017年3月24日(金)18時30分開場 19時開演 三越劇場(日本橋三越本店本館6階)
問い合わせ先 : キャピタルヴィレッジ03-3478-9999(平日11:00~18:00)YEOからお知らせ:YEO専用アプリ
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取材/文:岡本麻佑
国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。
撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://keitahaginiwa.com/