藤田朋子さんによると桑山哲也さんは、
「すごく気をつかう人です。どんな場所に行っても誰に会っても、自分がその人に対して幸せを与えないといけない、と思っている」
 そんな彼が大好きな場所は、ディズニーランド。
「スタッフがみんなパーフェクトにプロフェッショナルな仕事をしているから、気持ちが良いんです。おみやげ屋さんも掃除の人も、ゲストのことを第一に考えていて、笑顔で挨拶してくれる。サービス精神が徹底していて、細かいところまで気を遣ってくれるから楽なんです。ふだん、街中のレストランとかファミレスとかファーストフードのお店に行くと、並んでいる間に疲れちゃうことが多いんですよ。従業員の人が、もうちょっと明るく大きな声で話せば良いのに、とか、ここでひと言声をかければみんな安心するのに、とか、僕から見ると気遣いが足りないように見える人たちばかり。気分悪くなって何も買わずにお店を出てしまうんです(笑)」
 もちろん仕事場でも、周りの人をハッピーにしたい、という思いは強い。
「ひとりディズニーランドを目指してます(笑)。僕と一緒に仕事をする人に、嫌な思いは絶対にさせたくない。ちゃんと挨拶して笑顔を絶やさず、しっかり仕事をして、ベストを尽くして、求められる以上のことをしたい。頭が痛いとか二日酔いだとか、ネガティブなことは一切、口にしたことありません」

 今回、ふたりで作る舞台では、作曲から演奏まで音楽すべてを担当する予定。
「藤田朋子の出ている舞台を観たり、彼女と一緒に舞台を観に行くことが多いんです。そういうとき僕はやっぱり音楽家なので、なるほど、こういう場面ではこういう曲をつかうのか、舞台転換ではこういうのがいいんだ、このサイズ、この編成、と、音楽的な見方をしています。最近は舞台音楽の仕事もさせていただくようになったので、そういう経験はすごく役に立っています。今回もいただいた台本を読み込んで、どーんとそこに自分を落とし込んで、その気持ちになって曲を書いています。そういうの、好きなんです」

  • 出演: 藤田朋子 (ふじたともこ)

    1987年にミュージカル『レ・ミゼラブル』のオーディションに合格し、舞台デビュー。1988年、NHK連続テレビ小説『ノンちゃんの夢』に主演。1990年からTBS『渡る世間は鬼ばかり』に出演。数多くのドラマ、映画、舞台に出演する一方、定期的にライブを行うなど幅広く活躍している。近年の主な出演作にドラマ『いつか日のあたる場所で』『グッドモーニングコール』舞台『女たちの忠臣蔵』『三婆』映画『向日葵の丘』『ポプラの秋』『無伴奏』など。
    オフィシャルブログ  http://ameblo.jp/tomoko-fujita/

    出演:桑山哲也 (くわやまてつや)

    6歳からアコーディオンを学び、数々のアコーディオンコンテストで優勝。14歳でフランス屈指のアコーディオン奏者、デデ・モンマルトル(アドレアン・レジャン)氏に師事し、フランス音楽のエッセンスを徹底的に教え込まれる。2000年から本格的なソロ活動をはじめ、これまでに9枚のアルバムをリリース。TV、CM、映画等映像作品への参加も数多く、その才能は幅広いジャンルのアーティストから高く評価されると同時に、2017年1月には「土曜ワイド」でドラマの劇伴を担当するなど、活動の場は多岐にわたる。
    桑山哲也の演奏するアコーディオンは、ボタン鍵盤式で、その中でもベルギー配列の楽器であり、この種類のアコーディオンを演奏するのは、現在、日本において桑山哲也ただ一人である。
    オフィシャルブログ  http://kuwayama.jugem.jp/

  • 撮影協力:玉川学園

  • 公演情報 :『音楽朗読劇 ふたりの詩』

    潤色・演出:石井ふく子 1部 音楽朗読劇「金子みすゞ物語」矢崎節夫著『みんなを好きに―金子みすゞ物語』(JULA出版局)より 2部 音楽ライブ 主催:ホリプロ
    2017年3月24日(金)18時30分開場 19時開演 三越劇場(日本橋三越本店本館6階)
    問い合わせ先 : キャピタルヴィレッジ03-3478-9999(平日11:00~18:00)

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  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/