1月13日から15日、彩の国さいたま芸術劇場小ホールで上演された『海賊と山賊』という舞台に、山本千尋はヒロインとして登場した。

 若手アクション俳優が集結したこの作品、プロデューサーの東武志氏はヒロイン探しに苦労したという。アクションもできて芝居もできて、なおかつヒロインとして愛される、華のある女優は、なかなかいない。困り果てていたときに、『太秦ライムライト』を見た人から〝山本千尋さんは?〟と薦められ、〝あ、そうだよ、いた!〟と即決したという。
 山本千尋も台本を読んですぐに、出演を希望した。

「家族思いで正義感が強く、負けず嫌いなヒロインの伊吹には、自分と重なる部分が多いと感じました。私にとって舞台はこれが2作目で、まだまだ舞台経験が浅くて課題も多いのですが、ぜひやりたいと思ったんです。共演の男性陣はコワモテの方が多くて、最初は正直、怖かったのですが(笑)、皆さん良い人ばかり。でもそんな中で女性の私が自分の個性をどう出して行くか、考えながら、負けないように頑張りました」

 熱演につぐ、熱演。中でもその剣さばきは、共演者も息をのむほどの素晴らしさ。
 ひとつずつ、作品を重ねるごとに、山本千尋は成長していく。

「この伊吹役を自分が納得できるように演じることができたら、女優としてまた1歩、ステップを踏めると思います」

  • 出演:山本千尋(やまもと ちひろ)

    1996年8月29日生まれ。兵庫県出身。3歳から太極拳を始め、第4回世界ジュニア武術選手権大会・槍術部門で金メダル、ほか銀メダル2枚を獲得。2014年『太秦ライムライト』ヒロインで映画デビュー。2015年舞台『新選組オブ・ザ・デッド』でもヒロインを演じた。2016年、キングダム連載十周年実写特別動画に羌廆(キョウカイ)役で出演、12月公開の映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』、2017年1月13~15日の舞台『海賊と山賊』など映像・舞台に活躍が続いている。

    オフィシャルサイト http://www.queens-ave.com/talent/chihiro-yamamoto/

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/