どこでいつ生まれるかは、自分では選びようのない、これぞ運命。その手札を強運と思うかどうかで、行き着く先は大分変わってくる。

 熊江琉唯は、今この時代に中国に生まれたこと、そして言葉も話せないのに日本に来たことから、自分の使命を読み取った。その使命とは、日本と中国の架け橋になること。そのために現在、全力で疾走中。学業と芸能活動でフル回転だ。

「でも本当は、家でゴロゴロしてるのも好き。お腹が空くと自分でご飯を作るけど、チャーハンを作ることが多いです。玉子と魚肉ソーセージ、あとは野菜とグリンピースで作るのが定番で、でも家にあるものを使って、キムチチャーハンとか醤油風味のチャーハンとか、バリエイションもいっぱい。今までの人生で300回くらいは作ってますね!」

 まっすぐでマジメで、感性の豊かな21歳。見つけた使命の大きさが、彼女の人生をさらにキラキラと輝かせている。

「まずは私という人間を知ってもらうことが一番。そのうち中国の人たちにも知ってもらえるようになりたい。みなさん、よろしくお願いします!」

  • 出演:熊江琉唯(くまえ るい)

    1995年生まれ。中国四川省出身。2015年日テレジェニック2015候補生として『人気者になろう!』(日本テレビ)にレギュラー出演。その後日テレジェニック2015に選ばれた。2016年3月、東京ガールズコレクション公式ランニングチームTOKYO GIRLS RUN5期生に選出され、5月には軽井沢ハーフマラソンに出走し、完走を果たした。同年3月25日より日本テレビ『PON!』お天気お姉さん月曜日担当レギュラーとして出演中。

    株式会社アイズ オフィシャルサイト http://www.eyes-h.com/

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/