現在、大学3年生。なんとなく進学したわけではなく、ある目的をもって経営学部を選択した。

「自分がいつかやりたいと思っていることがありまして、そのために会社を運営するノウハウを知っておいたほうがいいと思ったんです。何をしたいのかは、自分の頭の中にあるんですけど内緒、言えないです(笑)。学校にはマジメに通っているので、まだ単位を落としたことはありません」

 本屋に行っても経営学部の学生として、まず直行するのがビジネス書のコーナー。新書のコーナーも素通りできない。

「なぜかというと、タイトルがすごい面白いじゃないですか。たとえば、『中国人エリートは日本人をこう見る』とか、え? なに? どう見るの?ってすごく気になる。タイトルが面白いし、すごくそそられるんです。内容もけっこうなんだかんだ面白いので、新書、好きですね」

 日々のニュースにも、関心が高い。

「特に中国と日本の情勢は常に気になるというか、見出しが目に飛びこんできます」

 中国と日本の関係は、さまざまな方面で混迷の最中。けして心地良いニュースばかりではないけれど。

「日本にいると中国のことをネガティブに書いてあることがあったり、中国でも同じようにネガティブに日本のことを書いていることがある。きっとそのほうが、読者の関心を惹くから、かもしれません。私は板挟みになっているような気分になって、両方とも、もうちょっと良い書き方ができないのかなって思ったりします」

 その反面、日本を訪れる中国人観光客は増加しているし、国家という枠を外して人と人同士なら、仲良く出来る可能性は無限大。

「人単位で仲良くなれば、きっとそのパワーは国家をも動かせるのではないかと。そのために私ができることはないかなって思っています。金城武さんに、憧れているんですよ。彼は台湾を中心にアジアで活躍しているから、彼のおかげで日本人のイメージはあがっていると思うし、日本の人たちもアジアを身近に感じますよね。私もいつか、そういう存在になりたいんです」

  • 出演:熊江琉唯(くまえ るい)

    1995年生まれ。中国四川省出身。2015年日テレジェニック2015候補生として『人気者になろう!』(日本テレビ)にレギュラー出演。その後日テレジェニック2015に選ばれた。2016年3月、東京ガールズコレクション公式ランニングチームTOKYO GIRLS RUN5期生に選出され、5月には軽井沢ハーフマラソンに出走し、完走を果たした。同年3月25日より日本テレビ『PON!』お天気お姉さん月曜日担当レギュラーとして出演中。

    株式会社アイズ オフィシャルサイト http://www.eyes-h.com/

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/