片元亮監督が『ストロボ ライト』の制作をスタートしたのは、2010年のことでした。台本に着手する前に、まず書き上げたのは原作ともいえる小説だそうです。なんと400ページに及ぶ大作だそうで、ぜひ読んでみたい!

 台本執筆、オーディションなどが進むなか、片元監督は、たまたま兵庫県伊丹市を訪れます。さまざまなロケーションが集約された街の佇まいを見て、直感的に「ここで撮影したい」と感じたそうです。

「伊丹市の中心市街地で行なわれたイベントの最中に、地元のスタッフの方に話を持ちかけたところ、トントン拍子に話が進みました。完成披露上映会には、撮影や制作にかかわった市民の方々が観に来てくれたので大盛況。なにしろ自主制作だから、見逃したら次にいつ観られるかわからなかったので(笑)」

 ところで『ストロボ ライト』には、たくさんの人物が登場します。なんと登場人物は総勢47名! だからといって観ていて混乱するかというと、そんなことはありません。それぞれが物語に欠かせない存在として登場するからです。

 助演の坂城君(さかきなお)さんは、おもなキャストのなかで最も若く、撮影当時は25歳でした。当時を振り返って「いま思えば、すごく生意気でした。監督にはずいぶん叱られました」と殊勝な様子。なにしろ5年も前のことですものね。

 萩庭カメラマンによる撮影後、みなさんに話を聞いているときのこと。坂城さんが何かエピソードを語り出すと、全員から総ツッコミ。このチームの愛され(いじられ?)キャラと見受けました。とはいえ、ご覧のように私服姿ではスタイリッシュな一面が見られました。

 伊丹市のサポーターのみなさん、出演者、制作スタッフ、ミュージシャン、さまざまな協力先など、たくさんの人たちによって生まれた映画『ストロボ ライト』。そこにはたくさいの出会いがあったようです。

 次に登場するのは、この映画のオーディションがきっかけで交遊が始まったという二人。さて、その役どころは……?

  • 出演:坂城 君(さかき なお)

    1985年3月10日生まれ。山梨県甲斐市出身。映画「ストロボライト」で長編映画デビュー。2013年、NHK「タイムスクープハンターseason5」第1話でゲスト主役、源三郎を好演。 2014年には映画「ベイブルース〜25歳と364日〜」「太陽の坐る場所」に出演する。2015年もドラマ・映画と公開待機作を控える、今後の活躍が期待される俳優である。

    オフィシャル・ブログ http://ameblo.jp/sakaki-nao/

    Twitterアカウント https://twitter.com/sakakinao31

    映画『ストロボ ライト』公式ホームページ

    http://www.strobelight-movie.com

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    新宿ケイズシネマ http://www.ks-cinema.com

    横浜シネマリンにて5月23日㈯19時00分より二週間上映。
    また、シネマテーク高崎でも上映(時期未定)。その他劇場とも現在交渉中

  • 取材/文:加藤いづみ

    コピーライター、ディレクター。東京都出身。成城大学文芸学部卒。広告、SP、WEBのコピーライティング、企画、ディレクションのほか、企業のPR誌制作を手がけている。
    https://www.facebook.com/mi.company

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://www.haginiwa.com/