#5 馬頭琴の音色は幸せを呼ぶ。
幸せを呼ぶ馬頭琴奏者 セーンジャー
- Magazine ID: 2029
- Posted: 2015.01.30

日本に来て15年。その間、母国でテレビ番組を持ったこともあったし、何度か里帰りしたことも。だけど、仕事が忙しくなるとなかなか戻れない。
そんなセーンジャーさんがほっと安心できるスペースが、東京・赤坂に誕生した。2015年1月6日にオープンした、モンゴルダイニング&バーの小さなお店『蒼い響き』だ。モンゴルの伝統的な食べ物を基にした創作料理が楽しめるこのお店では、セーンジャーさんが馬頭琴を演奏することもあるとか。
「僕が小さい頃住んでいた村では、夕方になると近隣の皆さんが集まってきて、父の弾く馬頭琴を楽しんでいました。モンゴルでは、馬頭琴奏者が演奏する場所には幸福が来る、と思われているんですよ。結婚式などのお祝い事では必ず馬頭琴奏者が呼ばれるし、馬頭琴が聴ける集まりがあると聞くと、皆が集まってくる。この店もそういう場所になるかもしれませんね」
15年という節目を迎えた今年は、アーティストとしても、さらなる飛躍をめざしているという。コンサートでは馬頭琴の独奏だけでなく、ピアノやバイオリン、チェロなど西洋楽器とのコラボレーションにも挑戦している。月曜日に紹介した草加市でのコンサートではクラシックだけでなく、なんと詩吟とのコラボレーションも実現した。
今も続けている小学校の学校訪問、日本各地でのコンサート、また馬頭琴の個人指導などなど過密スケジュールをこなしながら、セーンジャーさんはいつもニコニコ。穏やかで純粋で誠実な人柄は、良い人パワーを持つ馬頭琴を毎日弾いているから、かもしれない。
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出演:セーンジャー 賽音吉雅
内モンゴル出身。内モンゴル芸術学院卒業後来日。大東文化大学大学院修了。2005年『スーホと白い馬』映画出演、音楽監督を自ら行い、文部科学省選定作品に選定される。2007年映画『蒼き狼 地果て海尽きるまで』において馬頭琴を担当、モンゴルロケに参加。2008年北京オリンピック、ギネス世界記録イベントにおいて馬頭琴を演奏。2012年NHK『エル・ムンド』『ほっとアジア』に出演。2013年内モンゴル国際文化交流宣伝大使に任命
取材協力
モンゴル ダイニング&バー『蒼い響き』
〒107-0052
東京都港区赤坂2丁目13-7 キヨシビル3階
要予約 03-3224-1718
http://aoihibiki.com -
取材/文:岡本麻佑
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撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://www.haginiwa.com/