#1 モンゴルのヨン様?
幸せを呼ぶ馬頭琴奏者 セーンジャー
- Magazine ID: 2025
- Posted: 2015.01.26

馬頭琴から流れ出る音は思いのほか強く大きく、客席いっぱいに広がって、聴衆の耳から心の中まで入り込んで行く。モンゴルの民族音楽で使われる楽器だけれど、その音色の深さ美しさに、日本でも熱烈なファンが多い。1月24日、埼玉県草加市中央公民館ホールで開かれた馬頭琴コンサートは超満員だった。
「初めて聴く音なのに、なぜか懐かしい気持ちになると言う方が多いですね。コンサートの後でお客様とお話すると、忘れかけていたものや、失ってしまった大事なものに再び巡り会えたような気がするっておっしゃる方がとても多いです」
そう教えてくれたのは、馬頭琴奏者のセーンジャーさん。内モンゴルから留学生として来日し、以来15年もの間、日本各地で活動してきた。はにかんだ笑顔がとてもチャーミングで、2010年『徹子の部屋』に出演したときは徹子さんに〝モンゴルのヨン様ね!〟と賞されたほど。客席からは〝石田純一さんにちょっと似てるねー〟という声も。
「最近は、ジャッキー・チェンさんに似てきたと言われます。歳取ったせいかな(笑)」
日本語ぺらぺら、気さくで優しいお兄さんだ。馬頭琴のこと、モンゴルのこと、いろいろ教えてください!
すると手渡されたのが、3月6日に発売する新作CD『駿馬の如く』のサンプル盤。セーンジャーさん自身が作曲し、演奏している素敵な曲が収録されているその中に、ある物語の朗読が入っていた。
『スーホの白い馬』、このタイトルを聴いて、「知ってる!」って思う人、多いんじゃないかな?
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出演:セーンジャー 賽音吉雅
内モンゴル出身。内モンゴル芸術学院卒業後来日。大東文化大学大学院修了。2005年『スーホと白い馬』映画出演、音楽監督を自ら行い、文部科学省選定作品に選定される。2007年映画『蒼き狼 地果て海尽きるまで』において馬頭琴を担当、モンゴルロケに参加。2008年北京オリンピック、ギネス世界記録イベントにおいて馬頭琴を演奏。2012年NHK『エル・ムンド』『ほっとアジア』に出演。2013年内モンゴル国際文化交流宣伝大使に任命
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取材/文:岡本麻佑
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撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://www.haginiwa.com/