女優として役作りはどんなことをしているのだろうか。

「ノートにひたすら役の思い、彼女はどう考えるか、みたいなことを書いています」

 彼女は役に入り込むタイプのようで。

「一つの役を演じると切り替えができなくて、役のまま生活してしまいます。その仕事が終わっても役を引きずってしまうんです。やんちゃめの役だと家族が心配するくらいなんです。だからおしとやかなお嬢様役をやったら、私生活でも全然違う印象になってしまいます」

 演じる役によって性格が変わるだけでなく、顔つきも子供っぽかったり、大人びていたり変わってしまうそうだ。それだけ真剣に取り組んでいる証拠だろう。そんな彼女が目指す先は。

「映像のお仕事がしてみたいです。いろいろな役に挑戦してみたいですね。それが主役ではなくて脇役でも、自分にしかできない役作りを極めたいです。最終目標はハリウッド。日本とアメリカ両方でお仕事をするのが夢です。アンジェリーナ・ジョリーのような生き方をして、メリル・ストリープのように幅広い演技ができるようになりたいと思っています」

 目標を高く持つことは本当に素晴らしいことだと思う。そして彼女と話していると、その可能性は無限大だと感じる。そんな彼女は最近キック・ボクシングを始めたそうだ。

「最近、エネルギーがあり余っているので、キック・ボクシングを始めようと思っています。父から『家でウツウツとしてるばかりで怖いから運動しなさい』って言われていました。ずっと興味があったので始めることにしました」

なるほど、それで来年の目標は?

「ギターとキック・ボクシングを極めます!」

 って女優業の目標じゃないじゃん。最後にちゃんと落とすのでした。彼女、バラエティ番組とかもいけそうな気がします。

  • 出演:フランク莉奈(フランク・リナ)

    1993年7月6日生まれ、北海道出身。小学生の頃から地元北海道で子役として活躍。16歳からモデルとして活動を開始。2010年『アジア・スーパー・モデル・コンテスト2010』に日本代表に選出される。中国で行われた決戦大会に出場し、アジア・スーパー・モデル賞を受賞。2011年にミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のヒロイン・ジュリエット役の公募オーディションに合格。女優デビューを果たす。現在早稲田大学に在学中。

  • 取材/文:横田一郎

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://www.haginiwa.com/