高校3年生の時、ミュージカル『ロミオ＆ジュリエット』のオーディションに合格。ジュリエット役を射止めた。それがきっかけとなって18歳で上京。舞台を中心に活躍。ミュージカルの舞台がきっかけで歌うこと好きになった。実はもともとロック好き。しかも21歳の女子の好みとしては相当珍しい、というか奇特な趣味だ。

「お父さんの影響でAC/DC（70年代から活動しているオーストラリアのロック・バンド）、ザ・フー、ローリング・ストーンズあたりを聞かされて育ったんです。特にAC/DCは大ファンで毎日聞いているくらいです。部屋着や舞台稽古のときに着ているのがAC/DCのTシャツで、友達から『全然可愛くないんだけど』って言われました（笑）。めったにいないんですけど『AC/DCが好き』っていう人に会うとすぐ友達になります」

　偉い！　オジサン泣けてくる。しかも…。

「カラオケの十八番はザ・ランナウェイズ（70年代に大ブレイクしたガールズ・ロックの草分け的バンド）の『チェリー・ボム』（知らない人はYou Tubeでチェックしてみ。驚くよ）です。テンションが上がると必ず歌います。だから一度バンドを組んでみたいです。歌詞も書きたいし、ギターを弾けるようになりたいんです」

　この曲を歌っている声が漏れ聞こえて、カラオケの店員さんに驚かれるらしい。「何でこの曲知ってるの？」って言われたとのこと。

「私を応援してくださっている方は、『実はロックが大好き』なんてイメージは全然ないと思います。デビュー作がお嬢様役だったので『ぬいぐるみが好き』みたいなイメージに思われていました。周りから思われるイメージと自分とのギャップに悩んだこともありましたけど、今はそれを楽しめるようになりました」