運動神経抜群なのである。とにかく体を動かす事が大好きで、スポーツ全般なんでもこなしちゃう感じなのだ。

「アクロバットが出来るようになりたくて、バック転、バック中、壁走り、とかいろいろな技を習いに通っています。地元の中学から東京の高校に進学したんですけど、地元にいたときみたいに運動ができなくなって、ストレスがたまってしまったんです。それでアクションを習い始めたのがきっかけでアクロバットをやるようになりました」

 彼女が売れる理由その3。いかに多くのオプションを持っているかが売れる必須条件。芸能界はスタイル抜群の美人というだけならそこいらじゅうにいる。プラス高い演技力、強い精神力があってやっと一人前。さらにその上何を持っているかが大切。彼女は抜群の運動神経とアクションという武器を持っている。

 モデルを中1から高2の途中までやって、その後女優として仕事を始めた。

「演技の勉強はワークショップのようなところに通わせてもらいました。モデルのお仕事では経験したことのない事ばかりで、出来ない事ばかりでした。負けず嫌いなのでそれが悔しくて、演技も苦手意識が増すばかりで全然身に付きませんでした。実際のお仕事の現場で勉強になってることは感じていましたけど、やっぱり自信がなくなってしまって演技をやりたくないと思い始めてしまいました。『TOKYO TRIBE』に出演させていただいて、やっと自信が持てるようになりました」

 理由その4、大きな壁を乗り越えられず悩んでいたところに大きなチャンス到来。そこからのストーリー展開がさらにドラマチック。この先のストーリーは必ずや『徹子の部屋』などで彼女の口から語られるに違いない。

  • 出演:清野菜名

    1994年10月14日生まれ、愛知県出身。映画『TOKYO TRIBE』スンミ役に抜擢され一躍注目される。今後の公開予定は、映画『少女は世界で戦った』(監督:金子修介)マリ役。映画『進撃の巨人』(監督:樋口真嗣)。テレビ『素敵な選TAXI』(フジテレビ系)など。

    オフィシャル・ブログ http://ameblo.jp/seeeno7/

  • 取材/文:横田一郎

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://www.haginiwa.com/