#4 アスリートのオフタイム
浦田景子
- Magazine ID: 1644
- Posted: 2014.09.11
ビーチバレーのために福岡から神奈川まで引っ越し、現在ではビーチバレーに専念している浦田選手。当然、試合と練習が生活の中心のようですが、プライベートはどのように過ごしているのでしょうか。
「この前、初めてオカダ・カズチカ選手が出場するプロレスの試合を見たんです。じつは、プロレスを実際に見るまで、エンターテイメントだと思っていました。でも、会場が一体になって選手を応援しているし、何よりも夢がある。体を張って闘う姿を見ると、“私たち全然足りないな”と思ってしまう。一球一球魂をこめてボールを追いかけなければいけませんね」
ほかのスポーツを見ることが好きだという浦田選手。野球やサッカーなど、選手たちのがんばっている姿が刺激になり、自分に活を入れるそうです。
どうも、あまり競技から離れていないみたい。では、オフタイムの楽しみは何ですか?
「買い物と、銭湯ですかねー。銭湯はもう、どこでもいいんですよ。昔から続いているような古い銭湯も好き。街を歩いていて銭湯を見つけたら、ふらっと入ることもあります。地方遠征のときも銭湯を探しますね。試合後に水風呂に入りたいので……交代浴は疲れを取ってくれますから」
いつも体のことを考えているという浦田選手。やはり現役のアスリートなのでそれが当然ですね。そして体のために大切なもうひとつのことは、食事です。
撮影を行なった鵠沼海岸での試合を終えた浦田・永田選手の二人は、ガーリックステーキチャーハンの大盛りをペロリ。そのあとさらに、別のステーキハウスでステーキを食べたそうです。やはりスポーツ選手は体が資本。炎天下で1日3試合もこなすには体力がなければやっていられません。
「20代の頃は見た目を気にしていたこともあって、体重57キロくらいでしたが、その頃はすぐに疲れました。プロになってからは“食べなきゃやっていけない”と感じて。しかも、ビーチバレーは体力だけでなく頭も使うので、しっかり食べないと頭も働きませんし、思考回路が停止すると勝てません」
脳はエネルギーを食う大食漢とも言われます。試合中の戦略を考えるためにも、その戦略を体で実践するためにも、食べることは大切なのですね。
さて、遠距離チームで戦い続ける浦田選手。永田選手とのペアで目指すのは、果たして……?
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浦田景子
福岡県出身。1977年生まれ。
九州女子高を経てタイガー魔法瓶に入団、1998年に退団。その後、4人制の大会出場をきっかけに2人制のビーチバレーを知る。遊びの感覚でビーチバレーをはじめるも、福岡県代表として日本選手権に出場。2000年にバレーボールからビーチバレーに転向を決意する。プロの世界を目指すために、多くの選手にとってのビーチバレーの拠点である神奈川県に福岡県から移住。
2012年、浅尾美和とペアを組みメディア、雑誌、ラジオを通じ多くの注目を集め ビーチバレーの魅力を全国に広めビーチバレー界に大きく貢献。2012年に行われたJBVアワードでは総合3位で表彰される。
2013年は、川崎市長杯準優勝。東京国民体育大会で優勝を勝ち取り、インドネシアで開催されたアジアサーキットでは3位入賞を果たす。
2014年、お台場大会2位、淡路大会3位、藤沢大会2位、ジャパンレディース3位。 11月に行われるアジアンビーチゲームズでは日本代表として出場する。 -
取材 / 文:加藤いづみ
コピーライター。東京都出身。成城大学文芸学部卒。広告、SP、WEBのコピーライティング、企画のほか、1996年より某企業のPR冊子(月刊)制作を継続して手がけている。
https://www.facebook.com/mi.company -
撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://www.haginiwa.com/