身も心も、しなやかに
斉藤里恵
- Magazine ID: 1614
- Posted: 2014.07.04
子育てをしていくなかで、自分が子どもと一緒に成長していることを実感しているという里恵さん。今後は、彼女自身の子育てについて、成功したことや失敗談など自分の経験を伝えるとともに、自分が使ってみて心から良いと思う物や、おすすめの育児グッズなどについての情報も盛り込んだ本に取り組みたいという。
「私は子育てをすることで、周りの方と円満に、上手につきあうことができるようになりました。お母様たちが育児ノイローゼにならず、楽しい育児ができるように、心をこめて書いていきたいと思います」
子どもに対する怒りと、自分に対する苛立ちをコントロールできるようになった今だからこそ、書きたいことがたくさんあるのではないか。
また、現在、働く女性のための情報サイトをオープンする準備中だとか。サイトの名前は「PUAMELIA.TV」。プアメリア(プルメリア)とは、ハワイを代表する、あの白い花。プアメリアのように、さまざまな世界で活躍している女性を紹介し、そして女性たちのための各種の活動を行なっていくという。
もうひとつ、里恵さんがこれから始めようとしているのは、ヨガだ。トレーナーはNANAKOさん。彼女自身がマウイ島で受けたヨガのトレーニングは感謝の気持ちや慈愛に溢れ、感動的な体験だったそうだ。そして、里恵さんにとってNANAKOさんは、「一緒にいると穏やかな気持ちになり、安心できる」という大切な存在だ。
「どちらかというと、私は体が硬いんです。それでもNANAKOさんのヨガは“ヨガは全ての人のためにある”がモットーなので、柔軟性にこだわることなく、マイペースで行なうことができます」
前述のアンガーマネジメントのセミナーを紹介してくれたのもNANAKOさん。ヨガだけでなく、彼女から学ぶことは多いようだ。
マイペースに自分と向き合い、自然体でありのままの自分を愛することという教えは、まさに今の里恵さんにぴったり。これから栄万ちゃんと二人で本格的にヨガを習い始める予定だ。
ヨガを習得することで、身も心も柔らかに、しなやかになりたい……。これまで数々の経験で培った強さや厳しさに加えて、しなやかさを身につけたとき、斉藤里恵という女性は、またひとつ新しい自分を実現するのだろう。
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斉藤里恵
1984年2月3日生。青森県出身。髄膜炎の後遺症で1歳10カ月で聴力を完全に失う。接客業の楽しさに目覚め19歳で水商売の道に進む。東京銀座の高級クラブで筆談ホステスとして人気ナンバーワンとなる。2009年青森市の観光大使に就任。同年『筆談ホステス』『筆談ホステス~愛の言葉』(光文社)および同書コミックス版は累計50万部突破のベストセラー。10年ハワイで第一子となる女の子を出産。4歳になる娘の育児を日々楽しんでいる。
オフィシャルブログ「筆談ホステス」斉藤里恵のほっこり日記
http://ameblo.jp/saitorie/ -
取材・文:加藤いづみ
コピーライター。東京都出身。成城大学文芸学部卒。広告、SP、WEBのコピーライティング、企画のほか、1996年より某企業のPR冊子(月刊)制作を継続して手がけている。
https://www.facebook.com/mi.company
撮影:萩庭桂太