鶴田真由さんはこの舞台を日本全国へ連れていきたいと考えている。

「自分たちの生まれ育った鎌倉から発信して、それを全国に飛び火させたい。いろんな地方で見てもらえれば、その地元の人たちとまたつながれる。そうやって地域どうしがつながっていくことが面白いでしょう」

 それぞれの地で芝居を上演するために、地域コミュニティをつくる。しかしそのためには移動するための資金も必要だ。そこで、クラウドファンディング(ネットを通じて多数の支援者から資金を調達する手法)での支援も募集する。

CAMPFIREというサイトで、クラウドファンディングを募ろうとしています。1口500円から個人でスポンサーになってもらおうという試みです。支援する、というより、一緒につくる、という気持ちで参加してもらえたら嬉しいですね。文化祭じゃないけど、みんなで作ればより愛しく見てもらえる作品になると思うんです。大きなクライアントがどん、とついてくれるのももちろんありがたいし、嬉しいけれど、小さな『がんばって』のワンコインが大きな形になるのも素敵ですよね。そこにものづくりの原点があるような気がするんです」

  • 出演:鶴田真由

    女優。映画、テレビドラマ、舞台、CMなどの活動のほか、自然体で飾らない姿と独自の視点からのコメントが支持を得て、旅番組、ドキュメンタリー番組への出演も多い。96年には日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。BS時代劇「酔いどれ小籐次」(6月14日~BSプレミアム)、映画「めめめのくらげ」(4月26日~)、「さよなら渓谷」(6月22日~)、「ほとりの朔子」(今春公開予定)、舞台「花音」(5月18日・19日鎌倉浄智寺)に出演。
    http://tsurutamayu.com/
    http://camp-fire.jp/projects/view/602

  • 取材・文:森 綾

    大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て、92年に上京後、現在に至るまで1500人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には『マルイチ』(マガジンハウス)、『キティの涙』(集英社)(台湾版は『KITTY的眼涙』布克文化)など、女性の生き方についてのノンフィクション、エッセイが多い。タレント本のプロデュースも多く、ゲッターズ飯田の『ボーダーを着る女は95%モテない』『チョココロネが好きな女は95%エロい』(マガジンハウス)がヒット中。
    ブログ「森綾のおとなあやや日記」 http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810

ヘアメイク:茂手山貴子 http://moteyama.com/
衣装協力:YARRA http://yarra.co.jp/
撮影:萩庭桂太