驚くべき受賞歴
アリス=紗良・オット
- Magazine ID: 1502
- Posted: 2012.10.15
1995年 ドイツ連邦青少年音楽コンクール優勝
1997年 スタインウェイ国際コンクール1位
1998年 イタリア・リゲティ国際コンクール1位
1999年 ハンブルク音楽ホールコンクール1位
2000年 グロートリアン・シュタインヴェーク国際コンクール1位
2001年 ミュンヘン・カールラング・コンクール1位
2002年 ミュンヘン・カールラング・コンクール1位
2003年 ケーテン・バッハ・コンクール1位
2004年 イタリア・ピエネロ・デルヴァルティドーネ国際コンクール優勝
2005年 欧州ピアノ指導者連盟コンクール1位
アリス=紗良・オットがデビューするまでのコンクール受賞歴である。最初のドイツ連邦青少年音楽コンクール優勝が7歳だから、18歳までにこれだけの賞を獲得したことになる。
まだまだ、さまざまなコンクールでの受賞歴をもつが、これ以上書くとパソコンを打つ指が腱鞘炎になりそうだ。
アリスはピアノのレベルが高いだけではない。写真の通り、容姿も美しい。神様は彼女に、美しさも、音楽の才能も、聡明さも与えた。さらに、技術を磨くために努力するマインドも与えたのだった。
アリスは1988年にミュンヘンで生まれた。父親はドイツ人。母親は日本人。4歳からピアノを弾き始め、たちまち才能を発揮。5歳で最初のコンクールで入賞した。その後は受賞歴のとおり一目瞭然の快進撃。現在は全世界で演奏をしている。
そして、10月17日に5作目のアルバムがリリースされる。『PICTURES』だ。
このアルバムは今年7月3日にロシア、サンクトペテルブルクの「白夜祭」の夜に、マリインスキー劇場コンサートホールでライヴレコーディングされた。演奏した曲は「ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》」と「シューベルト:ピアノ・ソナタ第17番」。
しかし、これがなかなか大変なレコーディングだったらしい。
『PICTURES』 2012.10.17発売
限定盤 SHM-CD(+DVD) 3,300円(税込)UCCG-9992
通常盤 SHM-CD 2,800円(税込) UCCG-1589
http://www.universal-music.co.jp/alice-sara-ott/discography/
-
出演:アリス=紗良・オット
1988年ドイツ、ミュンヘン生まれ。父親はドイツ人。母親は日本人。4歳でピアノを始め、ヨーロッパの数多くのコンクールで優勝する。2008年ドイツ・グラモフォンから最初の作品集『リスト:超絶技巧練習曲集』をリリース。2作目の『ショパン:ワルツ集』はドイツとアメリカで、クラシックiTunesチャートで1位になる。 最新作は、7月3日にロシア、サンクトベテルブルクの「白夜祭」の夜に「ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》」と「シューベルト:ピアノ・ソナタ第17番」をライヴ収録した『PICTURES』(10月17日発売。ユニバーサル ミュージック)。
10月23日からは日本ツアーをスタート。10月29日(月)NHKホールでは、ロリン・マゼール指揮NHK交響楽団と「グリーグ:ピアノ協奏曲」を共演。詳しい日程はこちらユニバーサルミュージック オフィシャルサイト
http://www.universal-music.co.jp/alice-sara-ott -
取材・文:神舘和典
1962年東京都出身。音楽を中心に書籍や雑誌のコラムを執筆。ミュージシャンのインタビューは年間約70本。コンサート取材は年間約80本。1998年~2000年はニューヨークを拠点にその当時生きていたジャズミュージシャンのほとんどにインタビューを行った。『ジャズの鉄板50枚+α』『音楽ライターが、書けなかった話』(以上新潮新書)、『25人の偉大なジャズメンが語る名盤・名言・名演奏』(幻冬舎新書)、『上原ひろみ サマーレインの彼方』(幻冬舎文庫)など著書多数。
新潮新書 http://www.shinchosha.co.jp/writer/1456/
幻冬舎新書 http://www.gentosha.co.jp/book/b4920.html
幻冬舎文庫 http://www.gentosha.co.jp/book/b4157.html
撮影:萩庭桂太