20代半ばのお年頃。沖縄に住む親は「孫を見たい」と言ってくる。

「親は、SHOKOは産むだけでいい。産んで渡してくれ、と言うんです。なんだと? と思いますよねえ」

 大好きなジョニー・デップは、自分と同じ年頃の婚約者をもつと憤慨する。

「じゃ、SHOKOでもいいじゃない? と思う。彼の映画では『シザーハンズ』が好き。手がはさみになっているから、彼女を傷つけないように抱っこする。あのせつない感じが好き」

 また憎たらかわいい唇をとがらせた。

 日本の広告や雑誌で、彼女が活躍する日は近いと思う。そのためには、ほんの少し、日本の男性たちが女性の「憎たらかわいい」魅力を包容する大人さを身につけてほしいものだと思ったりする。

  • SHOKO

    沖縄県出身のモデル、女優。日本人の父とスイス人の母を持つ。18歳でモデルとしてデビュー、20歳で海外中心のモデル活動を始める。日本語、英語、中国語を話す。2012年には、中国・台湾の合作映画『宝島双雄』で女優デビューを果たし、得意のアクション、格闘技を披露。「GQ」台湾版2014年2月号では表紙を飾った。現在は、さらに日本でも活動の場を広げている。
    ティーム・エヴィーヴァ(所属事務所) http://www.team-evviva.com/
    公式ブログ http://ameblo.jp/shokolate-chocolate/entry-11784020085.html
    facebook https://www.facebook.com/waldispuhl.shoko

  • 取材・文:森 綾

    1964年大阪生まれ。ラジオDJ、スポーツニッポン文化部記者、FM802編成部を経て、92年に上京、フリーランスに。雑誌、新聞を中心に発表した2000人以上のインタビュー歴をもち、構成したタレント本多数。自著には女性の生き方をテーマにしたものが多く『キティの涙』(集英社)、『マルイチ』(マガジンハウス)、『大阪の女はえらい』(光文社知恵の森文庫)、映画『音楽人』の原作など。
    ブログ『森綾のおとなあやや日記』 http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810

  • ヘアメイク:西田裕美子

    数店舗の美容室で経験を積んだ後2002年にヘアメイクに転向、ヘアメイク事務所Deuceに所属。やさしい人柄であたたかく誠実な仕事ぶりには定評がある。女性らしく明るい、透明感のあるメイクが得意。現在CDジャケット、PV、TVやショーを中心に活躍中。

衣装協力:HONEY MI HONEY http://honey-mi-honey.com/
撮影:萩庭桂太