パパはピースフルな人
長谷川理恵
- Magazine ID: 1408
- Posted: 2014.03.14
理恵さんのマラソン歴も14年目であるが、ご主人もトライアスロンのアスリート。周囲から「息子さんも走るのでは」と声がかかる。
「まだ1歳4カ月ですから。でも歩くのも早そうですね。健康でいい子にのびのび育ってくれたらそれでいいです。どこの学校に行こうがいいです」
すでに家族で旅も経験した。
「いろんな景色を見せたいんです。私も親の仕事で3歳からベルギーに住んで、その頃見た景色の記憶が残っているから。最初は初節句のときに沖縄に行きました。沖縄流に、泡盛やお餅を飾らせてもらって。もちろん、まだ飲めませんから、息子のおでこに泡盛をつけたりしました。土地の人に海に足をつけると強い子になると言われて、まだ水が冷たかったけど、足だけ少しつけたり」
息子さんはご主人似のようだ。
「パパはいつも『まあいいじゃないの』という感じのピースフルな人。私は神経質だけど、ゆるいんです。いらっとすることもあるけど(笑)、にこにこしている息子を見ると、パパの遺伝かな、よかったなと思えます」
あっ、そうか。マラソン復帰だけが、長谷川理恵さんのピースフルな笑顔の要因じゃなかったんだな、と改めて思い直した。
三度目の正直に会った彼女は、ルックスともイメージともギャップのない、そのまままっすぐに美しい人であった。
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長谷川理恵
1973年12月1日神奈川県生まれ。93年、「Can Cam」(小学館)に読者モデルとして初登場し、その後、ファッション誌の人気モデルとして活躍。2000年にテレビ番組の企画でホノルルマラソンに参加以降、数々の大会に出場。その後、野菜ソムリエの資格を取得。走ることとチャリティーを結ぶ活動にも積極的で、インターネットで寄附を募る団体「ジャスト・ギビング・ジャパン」を通して「Smile & Run」チャリティープロジェクトを立ち上げる。12年10月末に第一子を出産。親子で運動できる「バギーラン・バギーエクササイズ」のインストラクター資格も取得。14年2月23日の東京マラソンで、チャリティーランナーとして、産後初のフルマラソンを3時間31分26秒の好タイムで完走した。
公式ブログ『リエゴト』http://ameblo.jp/hasegawarie/ -
取材・文:森 綾
1964年大阪生まれ。ラジオDJ、スポーツニッポン文化部記者、FM802編成部を経て、92年に上京、フリーランスに。雑誌、新聞を中心に発表した2000人以上のインタビュー歴をもち、構成したタレント本多数。自著には女性の生き方をテーマにしたものが多く『キティの涙』(集英社)、『マルイチ』(マガジンハウス)、『大阪の女はえらい』(光文社知恵の森文庫)、映画『音楽人』の原作など。
ブログ『森綾のおとなあやや日記』 http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810
ヘアメイク:浩平(HEADS)
撮影:萩庭桂太