石坂さんは現在、スーパーマーケットのアドバイザーや、レストランなどのメニュー開発の仕事にも携わっている。ということは、スーパーもレストランも職場というわけだ。ところが、プラベートで海外旅行に出かけても、やはりスーパーやレストランを見て回っているという。

「興味があるのは全部、食。どうして人間は三食しか食べられないんだろう、って真剣に思いますね(笑)」

 ということは、普段の食生活にもかなりこだわりがある?

「いえ、かなり質素です(笑)。みそ汁、玄米、おひたしとか。タンパク質はしっかり摂るようにしているので、魚、肉、卵は欠かしませんけれど。きょうの朝は十割そばを焼きそばにして、野菜をたっぷり入れたもの」

 和風だしで味つけをして、ごま油で炒める、和風焼きそば。おいしそうだ。毎日の食事も、新しいメニュー開発につながるので、もはや仕事の一部ではないか。一体いつ休んでいるのか心配になってくる。

「毎日必ず、最低でも15分は自分だけの時間を持つようにしています。できれば1時間くらい。本を読んだり、お風呂にゆっくり浸かったり。完全にプライベートな時間と、充分な睡眠をとれば、どんなハードワークでもこなせます」

 食事だけでなく、睡眠も大切。講演会で小学校や中学校に行くと、背の高い彼女に生徒たちは必ず「どうやったら背が伸びますか?」と質問するとか。そんなときは「よく寝ること」と答えるそうだ。

 食べることも寝ることも、健康のためには欠かせない。そんな当たり前のことでも私たちは見過ごしてしまいがちだと気づかされる。石坂さんは、そんな“気づき”を多くの人に与えていきたい、と語る。

 そして、彼女が与えてくれる新しい“気づき”とは……。

  • 出演:石坂優子

    美容栄養アドバイザー/ミス・ユニバース・ジャパンファイナリスト。決勝進出の体験をきっかけに美容と食の深い関わりあいに興味を持つ。その後、栄養士になるために進学。栄養・調理・美容について学びながら、レストランの厨房やフードコーディネーターのアシスタントなど様々な食の経験を積み、栄養士とサプリメントアドバイザーの資格を取得。2010年よりミス・ユニバース・ジャパントレーニング講師(美容栄養学)として後輩たちに食事のトレーニングを行う。現在はその経験を生かして美容栄養アドバイザー、フードコーディネーターとしても活躍中。著書に『おいしい!ヘルシー!ヨナナスレシピ』(池田書店)、『美健丼 美味しく食べて健康になる丼レシピ 53』(ダイヤモンド社)ほか。1月29日に最新著書『LOVE & COOK 彼が「決意」する愛の美食レシピ』(実業之日本社)発売。
    カレーラ(所属事務所) http://www.carrera-co.jp/
    オフィシャルブログ「ASHITAMOKIREI」 http://ameblo.jp/yukoishizaka/

  • 取材・文:加藤いづみ

    コピーライター。東京都出身。成城大学文芸学部卒。広告、SP、WEBのコピーライティング、企画のほか、1996年より某企業のPR冊子(月刊)制作を継続して手がけている。
    https://www.facebook.com/mi.company

撮影:萩庭桂太