private exhibitionをやりたかった
川村結花
- Magazine ID: 1381
- Posted: 2014.01.15
新譜『private exhibition』は、全編の歌詞が「わたし」で歌われている。
「アルバムを出すのは8年ぶりです。ライブはやっていたし、楽曲提供もしていたし、自分自身のためにも新しい曲を書き溜めていたんですが。とにかくここに人生詰め込んじゃった。どうしてもこれを出さなければならない。やらなければならないことだったんです」
楽曲提供には締め切りがある。人に書くときは無理矢理、曲に「お迎え状態」を作らなくてはならない。でも今回の11曲の収録曲はすべて時間制限なく自然にできた曲ばかりだ。
「五線紙とペンとピアノで生きてきましたから。身の丈に合わないことはせず、そこに戻ろうと。歌がよれても、ピアノがズレても直さずに『私なんだもん』と言えるものにしようと思いました。個展、をやりたかったんです」
ほとんど自主制作に近い形でレコーディングした。ピアノと彼女の声だけ。2~3月のライブでは、その形のまんま再現される。
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出演:川村結花
大阪府生まれ。1995年よりシンガーソングライターとして活動を開始。自らピアノの弾き語りライブを続けながら、他のアーティストへの楽曲提供を数多く行う。2010年、FUNKY MONKEY BABYSに提供した「あとひとつ」で、同年の日本レコード大賞作曲賞受賞。新譜『private exhibition』のリリース記念ライブを2月16日(日)札幌・KRAPS HALL、2月23日(日)東京・南青山MANDALA、3月1日(土)静岡・常林寺白龍観音堂ホール、3月9日(日)大阪・Music Club JANUSで行う。
http://www.kawamurayuka.com/ -
取材・文:森 綾
1964年大阪生まれ。ラジオDJ、スポーツニッポン文化部記者、FM802編成部を経て、92年に上京、フリーランスに。雑誌、新聞を中心に発表した2000人以上のインタビュー歴をもち、構成したタレント本多数。自著には女性の生き方をテーマにしたものが多く『キティの涙』(集英社)、『マルイチ』(マガジンハウス)、『大阪の女はえらい』(光文社知恵の森文庫)、映画『音楽人』の原作など。
ブログ『森綾のおとなあやや日記』 http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810
撮影:萩庭桂太