“秘境派”ならではのバイタリティ
岡田薫
- Magazine ID: 1349
- Posted: 2013.11.13

「お休みの日に行きたい場所は、なんと言っても海ですね」
芸能界にいた頃から海は大好き。波の音を耳にするだけで癒されて、心が洗われていくという。海外旅行に出掛けるときも、タイやバリなど、必ず海があるところ。「ビーチでのんびりくつろいで、昼間からビールって最高ですよね(笑)」と。
そういえば、『世界・ふしぎ発見!』でミステリーハンターとして活躍していた頃も、岡田さんが訪ねるのは、都会の街ではなく、もっぱら「辺境・異境」の土地だった。
「当時のミステリーハンターは、都会の美術館などを訪ねる“知性派”と、観光客が訪れたことのない奥地を訪ねる“秘境派”の2タイプ。もちろん、私は”秘境派”のほう(笑)。番組では、マダガスカルに始まり、南米のベリーズ、イスラエル、中国などに取材に行きました。中でも、一番、印象的だったのはタイの奥地のある村に行ったとき。そこは観光客を乗せる象を訓練する、通称“象使いの村”で、日本からわざわざクルーが取材に来るということで、とっておきの御馳走を用意して私たちを待っていてくれたんです」
それはなんと、カブトムシの素揚げとカイコの油炒めだったとか! その御馳走、無事に食べられたんですか、岡田さん?
「もちろん、頑張って食べました。だって、せっかく作ってくれたのに悪いでしょう。カイコの油炒めはプリプリして、意外に美味しかったですよ。さすがにカブトムシのほうは、頭のツノだけしか食べられませんでしたけど(笑)」
そうなんです。ここぞというとき、岡田さんは実に思い切りのいい人なのだ。だからこそ、28歳から再び通ったネイルスクールを卒業後、わずか数カ月で自らのサロンを立ち上げるという、大胆な賭けにも打って出ることが出来たのだろう。カブトムシのツノも果敢に口にするバイタリティ。そのパワーはネイルだけに限らずに、現在は「えっ!?」と驚くような場所にも向けられている。

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出演:岡田 薫(おかだ・かおる)
1978年生まれ。大阪府出身。ネイルサロン「Lagoon」オーナー。10代の頃から芸能活動を始め、テレビドラマ、バラエティ、映画、CMなど各メディアで活躍。テレビ番組『世界・ふしぎ発見!』ではミステリーハンターとして世界の秘境の数々を訪れた。2010年にネイルサロン「Lagoon」を東京・恵比寿にオープン。「大人可愛い」ネイルデザインを提供し、顧客には歌手、人気モデル、タレントも。また、オリジナル化粧品「Lagoon Organics」の商品企画開発も始め、第一弾商品としてオーガニックヒップケアクリームの販売も開始。
岡田薫さんオフィシャルブログ http://ameblo.jp/kaoru-okada/
「Lagoon」公式サイト http://www.lagoon-nail.jp/
「Lagoon Organics」公式サイト http://www.lagoon-organics.com -
取材・文:内山靖子
ライター。成城大学文芸学部芸術学科卒。在学中よりフリーのライターとして執筆を開始。専門は人物インタビュー、書評、女性の生きかたや健康に関するルポなど。現在は、『STORY』『HERS』(ともに光文社)、『婦人公論』(中央公論新社)などで執筆中。
ヘアメイク:えのもとみゆき(BLANCO)
撮影:萩庭桂太