読者モデルから、専属モデルに大抜擢。多くの事務所から引く手数多。売れているタレントさんっていうのは、その存在そのものが利権でもある。当然周りからチヤホヤされるし、下心を笑顔で隠しながら近づいてくる輩だらけだろう。彼女をかばうわけじゃないけど、20代半ば女の子なら誰だって勘違いすると思う。でも勘違いしていたことに気がつけただけエライじゃないか。

「少しだけお休みをしていました。これまでのお仕事を振り返って自分を見つめ直しました。メディアへ出ることの大変さ、有難さがわかりましたね。同時に、CDが思うように売れなかったことを考えると、反省点に気づきました。もっと勉強するとか、練習するとか、努力不足だったと思います。その結果、思いやりと感謝の気持ちを忘れず、いただいたお仕事は何でもしたい、むしろさせてくださいって思うようになりました。

 今は自分らしく自分を発信していけるよう学んでいます。今までの経験があるからこそ、人の痛みも考えられるようになりましたし、気持ちも豊かになりました。だからこれからの私は私自身すごくワクワクします。30代の私は人としても女性としても充実した日々を送れるようにしたいです」

 彼女の芸能生活は彼女の中では一度行き着くところまで行ってしまったのだろう。一度リセットされた? もしくは2周目が始まる? といったところでまだ弱冠30歳、しかもこれだけの美人。彼女自身が言うとおりこれからが楽しみだ、ホントに。ところでプライベートはどうなんでしょうか?

「以前の結婚生活は2年弱。早かったかもしれませんが、いろいろ経験もしました。もちろん再婚願望はあります。女性なのでやはり子供も欲しいですね。相手はできれば普通な人がいいです(笑)。今までは才能のある人、自分より優っている、尊敬できる人が好きでした。でも、そういう優れている人は対女性ということになるといまひとつ、っていう場合が多くて……。当たり前ですけど完璧な人なんていないじゃないですか。私はごくごく普通の温かい家庭を築けたらって思っています。とはいいつつ刺激がないとだめなところもあるから、結局理想通りにはいかないかも(笑)」

 プライベートではまだまだ波乱万丈が続く!? おしまい。

取材・文:横田一郎
撮影:萩庭桂太