学んだことを生かせる仕事を
加藤ゆり
- Magazine ID: 1253
- Posted: 2013.04.26
彼女には、いつか東大で学んだ経済学も何かに生かしたいという気持ちがある。
「ラジオNIKKEIで経済の現場にいる人たちとお会いして、ようやく自分が学んだ言葉を社会で聴けるようになって嬉しかった。だから、これからもそういう番組のお手伝いができたらいいなと思っています。キャスターの仕事だけではなく、インタビューでいろんな人に出会って話を聴くのがまず楽しいですね。演技の仕事もいつかまたしてみたい」
今は仕事が楽しくてしかたがない。
「結婚願望はありますけど、まだまだ先ですね」
東京で一人暮らしを始めてすでに9年目。でもどこかあぶなっかしい、守ってあげなきゃいけないような気持ちにさせる人だ。
「そういえば、上京して間もなくの頃は、ガスのメーターを見に来る人に話しかけられてべらべら話し込んじゃって、同じマンションにいた友達に『女性の一人暮らしなんだからそんなにしゃべっちゃダメだよ』と注意されましたね。今はそこまでじゃないけど、いつまでも田舎に暮らしていた頃の感覚が抜けないところがあるかも」
そうそう、そこが彼女の、最大の魅力でもある。
東大出身がどうでもよくなるような理解しがたい部分があってこそ、彼女の「東大出身」の箔がまたさらに輝くような気がしないでもない。
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出演:加藤ゆり
1986年、三重県四日市市生まれ。2005年、東京大学理科二類に入学、1年生のとき、ミス東大に選ばれる。卒業後もタレントとして活動し、09年に日本テレビ『おもいッきりDON!』にレギュラー出演するなどテレビ、ラジオに多数出演。現在は日本テレビ『ZIP!』に週2~3回登場するレギュラーレポーターを務める。
所属事務所公式サイト http://www.discovery-e.co.jp/model/00574.html
オフィシャルブログ http://www.diamondblog.jp/yuri_kato/ -
取材・文:森 綾
大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て、92年に上京後、現在に至るまで1500人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には『マルイチ』(マガジンハウス)、『キティの涙』(集英社)(台湾版は『KITTY的眼涙』布克文化)など、女性の生き方についてのノンフィクション、エッセイが多い。タレント本のプロデュースも多く、ゲッターズ飯田の『ボーダーを着る女は95%モテない』『チョココロネが好きな女は95%エロい』(マガジンハウス)がヒット中。
ブログ「森綾のおとなあやや日記」 http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810
撮影:萩庭桂太