生き方と走り方
RunGirl
- Magazine ID: 1217
- Posted: 2013.02.15
17人のランガールたちはそれぞれの生き方に沿ったそれぞれの走り方をもっている。そして互いにその走り方を否定することはない。
東谷さんが言った。
「みんながそれぞれのペースで走っている。走ることを楽しんでいる。それを応援していく。人と比べてではなく、自分がどう走るか、ということを大事にしています」
ひと言に走るといってもこんなに十人十色だとは。スタイリストの工藤満美さんは、ラン歴12年。ここ数年はトレイルランニングに夢中だ。
「山を走るんです。クマが出るところとか、スズメバチが出るところとかもそれなりに装備して走りますね。先日は修善寺で往復30キロ走りました。雪で覆われていたので危ないからと、15キロのところで引き返しました。きついという刺激を求めて、山を走るのは気持ちがいいんです。嫌なことがあっても気分がよくても走るし、忙しくてもヒマでも走るし。いつかサハラ砂漠を走ってみたい」
こういう人たちはあの24時間テレビのマラソンを見たりするとどう思うのだろうか。答えは一つだった。
「感動は……、あんまりできないかも」
そうか。自分で走らなければ意味がないのだ。走ることはまず自分と向き合うことだから。RunGirlたちの熱い語りにすっかり走ったような気持ちになっていた私は、自分を恥じた。
それでもたぶん、私は、……一生走らない。
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出演:工藤満美/写真左
雑誌、広告、CM、カタログを中心に活躍。ティアリーレイのデザイナーでもある。
http://www.tialeeray.jp/ -
出演:五明祐子/写真中央
1973年横須賀市生まれ。ファッションモデルとして雑誌・広告を中心に活躍。現在はGrazia、LEE他ファッション誌、ジョンソン・グレード・シリーズCM等に出演中。ラン歴は5年。先日の石垣島マラソンではフルマラソン完走!
http://ameblo.jp/gomyo-yuko/ -
出演:東谷彰子/写真右
エディター&プランナー
http://www.timeout.jp/ja/tokyo -
取材・文:森 綾
大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て、92年に上京後、現在に至るまで1500人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には『マルイチ』(マガジンハウス)、『キティの涙』(集英社)(台湾版は『KITTY的眼涙』布克文化)など、女性の生き方についてのノンフィクション、エッセイが多い。タレント本のプロデュースも多く、ゲッターズ飯田の『ボーダーを着る女は95%モテない』『チョココロネが好きな女は95%エロい』(マガジンハウス)がヒット中。
ブログ「森綾のおとなあやや日記」 http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810 -
ヘアメイク:宮内研太
撮影協力:シャングリラホテル東京 http://www.shangri-la.jp/
衣装:工藤さん着用 Tシャツ ¥6930、ショートパンツ ¥7350(ピーチ/ティアリーレイ 03-5411-2288)
撮影:萩庭桂太