「じゃ、ZiNEZから行く?」

 uCCIが言うと、ジンジと呼ばれたその中でも一番イケメンの男の子がバスケットボールをボストンバッグからやおら取り出した。

「いきまーす」

 舞台はスクランブル交差点。いきなりボールと戯れだした。体は空中にあるのにドリブルしたり、まるでボールが生き物みたいになって、彼と踊っているかのようだ。

 確実に通行の邪魔にはなっているのだが、そのあまりのパフォーマンスに通りかかる人たちが面白そうに見ている。

「中学時代は普通のバスケをやっていたんですが、母がカナダ人で、バンクーバーに住みたいと思ったこともあり、中2から6年間、ぼくもカナダで本格的にストリートバスケとフリースタイルのバスケを経験することができたんです。日本の初代チャンピオンもたまたまバンクーバーにいて、弟子入りさせてもらいました。フリースタイルというのは、バスケの動きにダンスの動きが加わるという感じ。2008年の世界大会でチャンピオンになりました」

 彼は、これを広めていくために日本に戻ってきたのだという。

「ぼくら、基本的におたく気質です(笑)。でもいろんなジャンルの人と組むことで、発想が広がる。アートや音楽が好きという共通点もあるし、みんな貪欲にこんな事やれたら楽しいんじゃないかと提案しあう。全然違うジャンルだけど、うまくなれたことで出会えた、いい友達でもあるんです」。

  • 出演:ZiNEZ

    1990年東京都生まれ。中学2年生から6年間を母親の生まれ故郷であるカナダ・バンクーバーで過ごす。2008年にマイケル・ジョーダン主催のNYでのイベント「JORDANCLASSIC2008」のハーフタイムショーに出演。その翌年、フリースタイルバスケットボールの世界大会で優勝。日本人初の世界フリースタイルバスケットボール・チャンピオンとなる。
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    twitter @ZiNEZ_kamikaze

  • 取材・文:森 綾

    大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て、92年に上京後、現在に至るまで1500人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には『マルイチ』(マガジンハウス)、『キティの涙』(集英社)(台湾版は『KITTY的眼涙』布克文化)など、女性の生き方についてのノンフィクション、エッセイが多い。タレント本のプロデュースも多く、ゲッターズ飯田の『ボーダーを着る女は95%モテない』『チョココロネが好きな女は95%エロい』(マガジンハウス)がヒット中。
    ブログ「森綾のおとなあやや日記」 http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810

SPECIAL THANKS:
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撮影:萩庭桂太